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インターハイ優勝目指し北海道へ 男子新体操「春の全国3連覇」の佐賀・神埼清明高

男子新体操の世界で、全国屈指の強豪高校が、神埼清明高校(佐賀県)です。選抜3連覇を成し遂げ、インターハイ、国体の高校3冠に挑みます。

インターハイで6回の優勝を誇る強豪校

華麗な跳躍と、目にもとまらぬ速さで繰り出される回転技。6人1組で一糸乱れぬ演技を披露する、神埼清明高校の男子新体操部のメンバー。春の「選抜」で5回、夏のインターハイで6回の優勝を誇る全国屈指の強豪校は、今年のチームも選抜大会で優勝し、春の全国3連覇を達成しました。

 

RKB小畠健太「悲願のインターハイ優勝に向けて、春の大会よりもさらに技の難易度を上げて練習に取り組んでいる、ということです」

 

新体操部 中山智浩監督「パンって出てくるところの、その『パン!』が弱いさね」

 

キャプテン・浅田匠さん(3年)「かぶりすぎ。移動も緩いな」

演技の動画を見ながらメンバーに指示を出しているのは、キャプテンの浅田匠さんです。浅田さんは小学1年生の時、神埼清明高校の演技を見て新体操部に憧れをもちました。

浅田匠さん「自分の保育園は体操が中心で、体操と勉強をやるみたいなところで。バック転がかっこいいっすもん! なので始めようと思ったっす」

「サボったら日本一を取れない」

憧れて入った新体操部、「どんなに過酷な練習でも一度も嫌になったことはない」と話します。

浅田匠さん「ここでサボったら試合に出てしまうので、ここは自分を追い込もうとやりますね。そうじゃないと日本一取れない、と思ってやっているので…」

その姿を、両親もすぐそばで見守ってきました。

母・美保さん「(練習から)帰ってきてからでも、動画見たり。「俺行きたくないし」とか言ったことないですね」
父・守正さん「ぜひともインターハイでは勝ってほしいと」

 

浅田匠さん「インターハイは絶対自分の中では取りたいと、マジで思っているんですよ。ガチやばいです。本当にそれが夢で。優勝トロフィーを上げている自分を想像しちゃいます」

「疲労骨折」完治しないままの挑戦

インターハイの試合を間近に控えた8月3日。新体操場には誰よりも早く、キャプテン・浅田さんの姿がありました。

 

浅田匠さん「骨盤の骨折がまだ治っていないのもありますし、アップしないと体が全然動かないんですよ。睡眠時間を削ってもアップしようと、早めに来ています」

 

実は、浅田さんは3月に腰の骨を疲労骨折し、まだ完治していません。いまも痛みがありますが、他のメンバーには見せないようにしています。
 


浅田匠さん「キャプテンなのであまり見せられないですね。隠してます」

5年ぶりのインターハイ制覇を目指し

翌週に控えた本番で着用するユニホームが届きました。

 

浅田匠さん「おニューです、おニュー。渋いです、かっちょいいです! たまんねーっす。いよいよっていう感じです」

 

本番での競技時間に合わせた、最後の調整です。インターハイでは2018年以来、優勝から遠ざかっている神埼清明。“5年ぶりのインターハイ制覇”を目指して、意気込みは十分です。

 

中山智浩監督「しっかり納得できる演技をして、結果は後からついてくるという形で勝負させようかなと思っています。後はもう子供を信じて、やってきたことをしっかりと出してくれればいい」

 

浅田匠さん「『神埼清明高校』『佐賀県の代表』という看板を背負っているので、大きなプレッシャーに負けることなく、しっかり自分たちの演技をして、トロフィーを上げられるように頑張っていきたいと思います」

 

神埼清明高校男子新体操部は8日午後、インターハイの会場である北海道に向けて出発しました。11日に個人、12日に団体の演技が行われます。

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この記事を書いたひと

小畠健太

1983年生まれ、岡山県出身。2008年入社。「寄り添った取材」をモットーに10年以上取材に取り組む。3児の父 趣味は釣りと楽器演奏