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日本からウクライナに「石けん由来の消火剤」を送付、攻撃火災を少量で消す薬剤に特命全権大使がビデオメッセージで“謝意”

ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、攻撃による火災の消火に使ってもらおうと福岡県北九州市などが17日、石けん由来の消火剤を送りました。環境負荷が少なく、水だけに比べて少量で早く鎮火できることが特徴です。

水だけで消すよりも「少量」で「早く」鎮火


北九州市役所では17日午前9時半から「石けん系消火剤」をウクライナに送る出発式が行われました。この消火剤は、北九州市の「シャボン玉石けん」と「北九州市消防局」、それに「北九州市立大学」が共同で開発したものです。水に混ぜて使用しますが、水だけで消火するより少ない水量で素早く消火できます。また、主成分が石けんのため、環境への負荷が少ないということです。
 

攻撃による建物火災で使用へ


出発式には在日ウクライナ大使館のコルスンスキー・セルギー特命全権大使がビデオメッセージを寄せ、感謝の意を伝えました。送られる消火剤は約300トンの消火用水に利用でき、攻撃による建物の火災などウクライナでの消火活動で使われる予定です。消火剤は17日、北九州市の門司港からウクライナに向けて輸送され、今年10月末に現地に到着する予定です。

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