夏休みの宿題「駆け込み寺」は駄菓子屋さん 高校生のお兄さんお姉さんが先生に
夏休みも、もう終わりに近づきました。しかし、宿題が終わっていない小学生も多いのでは……。困った小学生たちが集まる場所が、北九州市にあります。
目次
お菓子以外に「子供たちが集まる理由」
北九州市戸畑区にある駄菓子店「いぬまる商店」です。中に入ると、子供たちがたくさん。お目当てのスナックやガムなどお菓子がずらりと並びます。実はこの駄菓子店、お菓子以外にも「子供たちが集まる理由」があるのです。店の2階に上がると、そこには子供たちが勉強する姿が。みんなが向かっているのは、夏休みの宿題です。
この男の子は読書感想文に苦戦しているようです。来週から新学期、時間がありません。
小学生「国語・算数・社会について、自分で考えて書く宿題をやってます」
Q.終わりそう?
小学生「まだ」
Q.まだ量は多い?
小学生「はい」
Q.夏休みはいつまで?
中学生「次の日曜日まで。まだ終わってない。けっこうピンチです。頑張ります」
先生は「北九州市立高校」の生徒たち
そこにやってきたのは地元の高校生。実は、北九州市立高校の生徒がボランティアで先生となり、勉強を教えてくれているのです。
高校生「8から2を引いたら?」
小学生「8から1、2引いて、6」
Q.高校生に教えてもらうのは?
小学生「分かりやすい」
親も子も「本当にありがたいです」
小学生「宿題が終わって、いったん落ち着いた。先生がお話してきてくれるから(読書感想文の)案がいっぱい思いついた」
中学生「けっこう進んだのでよかったです。年齢が近いから聞きやすい」
参加した生徒の母「本当にありがたいです。夏休み中は毎回来ました」「親が教えるよりも高校生に教えてもらった方が、子供も聞く耳を持ちますね」「家にいるとダラダラして宿題も進まないが、ここに来て高校生に教えてもらうのは役に立っています」
高校生「地域の人と触れ合えるのがいい経験になる、と思って参加しました。教えていて伝わらないことがある時には、難しいなと思います」「教えるのが楽しくて、やりがいはあります」
疲れたら駄菓子屋さんで一休み
勉強が一息ついたら、楽しいおやつの時間。好きな駄菓子をすぐに手に取ることができます。
子供「(駄菓子の)“ポテトフライ”に、ソースをかけたらおいしいと思う」「30円で買えるものでないと……」「宿題はあと少しでおわる。ちょっと疲れたから休憩してる」
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