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ビッグモーター店舗前から近隣より最大555倍の「除草剤成分」“被疑者不詳”で福岡県が被害届

中古車販売大手「ビッグモーター」の店舗前の街路樹が相次いで枯れている問題で、福岡県は高濃度の除草剤成分が検出された2店舗の前の植樹帯について“被疑者不詳”による器物損壊事件として警察に被害届を出した。

近隣比で最大555倍の“除草剤成分”


高濃度の除草剤成分グリホサートが確認されたのは、ビッグモーター春日店と小郡店の前の植樹帯。春日店では1キログラムあたり1万マイクログラム(100万分の1グラム)が検出された。近隣の検査では18~36マイクログラムだったため、最大で555倍。小郡店は1キログラムあたり4500マイクログラムで、近隣の30マイクログラムに対して150倍だった。いずれも店舗前以外の近隣の植樹帯と比べ高く、福岡県は「変状を確認した」として、被害届を所轄の警察署に出した。それぞれ「被疑者不詳による器物損壊事件」として受理された。

春日店は除草剤の散布を認めて謝罪


福岡県の服部知事は先月22日、ビッグモーター春日店と小郡店前の土壌を調査した結果、除草剤の成分「グリホサート」を検出したと明らかにしていた。ビッグモーターをめぐっては、各地で店舗前の街路樹などが不自然に枯れていたことを受け、福岡県が7月から調査を行っていた。県によると、春日店は除草剤の散布を認めて謝罪し、原状回復の意思を示しているという。

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