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アルコール消毒が効きにくい「プール熱」警報レベルに 猛暑による抵抗力低下も関係か

夏場に子供たちの間で広がりやすいいわゆる「プール熱」の感染が増えています。福岡県は、「警報レベル」に達したと発表しました。

発熱や結膜炎を引き起こす感染症


福岡県は9月4日から10日までの感染症の定点把握で「プール熱」と呼ばれる「咽頭結膜熱」の感染報告が増え、警報レベルに達したと発表しました。「プール熱」は発熱のほか、結膜炎などを引き起こす感染症で、夏場に子供たちの間で広がりやすいとされています。

北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長
「行事等で集まって濃厚接触するという場面が増えたということもあるでしょう。それと今年の夏は特に暑い時期が多くて体力的に、抵抗力が皆さん落ちてるということもあるかもしれません」

「アデノウイルス」はアルコール消毒が効きにくい


プール熱を引き起こす「アデノウイルス」には、アルコール消毒が効きにくいということで、八幡病院の伊藤名誉院長は、石鹸による手洗いやタオルを共用しないなど、対策を呼びかけています。

北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長
「物理的にしっかり石鹸の手洗いで99%以上洗い流して、そしてアルコールを使うとより完全だろうと思います。手を洗った後も、タオルを別にしておくことが必要だろうと思います」

新型コロナ感染者数も増加


福岡県によりますと、9月4日から10日までに県内198の医療機関から報告された新型コロナの感染者は3289人で、前の週より257人増え1.08倍となりました。1医療機関あたりでは16.61人でした。一方、佐賀県の新型コロナの感染者は39の医療機関から792人の報告があり、前の週より20人増えました。1医療機関あたりでは20.84人となっています。

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