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宇宙から見た地球の環境・SDGsに地元の小学生80名が参加 ~JAXA×RKB カラフルフェス特別企画~

まもなく打ち上げられる先進レーダ衛星の「だいち4号」。
普段詳しく知る機会がなかなかない地球観測衛星のことを楽しく知っていただき、地球の環境やSDGsについて宇宙からの視点で考えてみようというイベント「JAXA×RKB カラフルフェス特別企画 宇宙から見た地球の環境・SDGs」が10月14日(土)15日(日)の2日間、福岡市で開催されました。会場となった福岡タワーホールには、子どもから大人まで多くの方が来場し、JAXA宇宙航空研究開発機構の特別なコンテンツを体験しました。

だいち4号のひみつと衛星データに触れ、持続可能な未来を考える体験企画

体験企画「地球観測衛星ってなに?~だいち4号のひみつと衛星データにふれてみよう!~」には、2日間で80名以上の小学生が参加。さまざまな衛星データに触れるだけでなく、それらをどう生かしていけば持続可能な未来につながっていくのかを考えることができる、JAXA宇宙教育センターの教材を使ったオリジナルプログラムを使用。

参加者のみなさんはJAXAスタッフに宇宙や衛星について基本的なことを教えてもらった後、実際にタブレットを使って、衛星データに触れていました。「森林/非森林マップ」や「海面上昇」など、地球観測衛星で観測されたさまざまなデータを自分の目で確認してもらった上で、最後にそれを活用するアイデアをそれぞれ出し合ってもらったり、JAXAスタッフの説明に真剣に耳を傾けたりする小学生のみなさんの姿が印象的でした。

JAXAスペシャル対談 ~宇宙から見た地球の環境・SDGs~

「JAXAスペシャル対談 ~宇宙から見た地球の環境・SDGs~」では、「だいち4号」のプロジェクトマネージャ有川善久氏と、宇宙や環境問題に取り組んでいる地元企業の方とのスペシャル対談が行われました。

QPS研究所ファウンダー 八坂哲雄氏(九州大学名誉教授)との対談

14日は、『九州より世界に誇る宇宙産業を創る』という夢を掲げ、世界トップレベルの高精細小型レーダ衛星を開発・運用しているQPS研究所のファウンダー 八坂哲雄氏(九州大学名誉教授)が登壇。

宇宙開発に60年以上携わっている八坂氏は、現在、QPS研究所が小型のレーダ衛星を36機打ち上げて世界中のほぼどこでも約10分ごとの準リアルタイム観測をできるようにしようと考えていることなど、世界からも注目されている構想を紹介しました。これを受けて有川氏からは、小型衛星とJAXAの大型衛星が役割分担をして、相互の衛星が連携して観測を行うクロスタスキングを行うことで、異変の兆候を早期に検知し、広域かつ詳細に観測することができることなどが説明されました。

Fusic取締役副社長 浜崎陽一郎氏との対談

15日は、新たなテクノロジーを活用した各種システム開発などを手掛けているFusicの取締役副社長で、RKBテレビ「サンデーウォッチ」のコメンテーターとしてもおなじみの浜崎陽一郎氏が登壇。

浜崎氏は現在取り組んでいる音声AIの技術についてのプレゼンテーションや、地元ならではの課題として、森林を持続的に管理する上で木の密集状況の把握がかかせないことなどを紹介しました。一方、有川氏からは地球観測衛星の膨大な観測データから異変の兆候を発見するのにAIが活用できる可能性などの話がありました。フリーディスカッションでは、衛星と現場の複数のデータを組み合わせる上でIoTやAIの技術が必要になってくるだろうという話も出て、現場の課題解決のためのポイントを確認しました。
両日とも子どもから大人までさまざまな年代の方が聴講、小学生から登壇者を驚かせるような鋭い質問が飛び出すなど、会場内は熱気に包まれていました。

だいち4号やH3ロケットの模型展示やAR体験企画も

このほか、会場では展示企画「地球観測衛星ってなに?~地球観測衛星について知ろう!~」もあり、福岡ではめったに見ることができない貴重な1/10、1/50サイズの「だいち4号」や衛星を打ち上げるH3ロケットの模型が展示され、多くの来場者の注目を集めました。
地球観測衛星や「だいち4号」、光衛星間通信システム「LUCAS」の紹介ポスターや衛星観測画像のマット展示では、ポスターの内容に隠されたヒントをもとに回答するクイズや「だいち4号」のバナー前での記念撮影の他、原寸大の「だいち4号」のAR体験など思い思いに楽しむ姿が見られました。

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