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「ビューティフル!」“泳ぐ宝石”ニシキゴイに円安で海外から熱い視線 トップクラスは200万円超?

「泳ぐ宝石」とも呼ばれるニシキゴイの展示即売会が9日、福岡県久留米市で開催されました。円安の影響もあって、欧米やアジアの国々からも買い付けに来ています。

世界12の国・地域から集まったバイヤーたち

創業50周年を迎えた尾形養鯉場。九州最大級の養鯉場で、飼育用のハウスでは年間に約100種類、約15万匹のニシキゴイが育てられています。

 



RKB三浦良介「ニシキゴイの展示即売会が始まりました。海外から多くのバイヤーが訪れています」

新型コロナの影響で、展示即売会は4年ぶりの開催となりました。

 


海外からのバイヤー「ポルトガルから来ました。ニシキゴイはとても美しくて大好き」
「インドネシアです。ニシキゴイはとても美しくてよいペット」
「マレーシアから来ました」


Q.きょうの予算は?
「200万円です」


世界12の国と地域から集まったバイヤーや愛好家が、3~20万円のニシキゴイを次々と購入していました。

 


Q.売れ行きはどうですか?
尾形養鯉場 尾形学社長「よく売れているね」
中国のバイヤー「中国では“幸運を呼ぶ魚”とされていて、飼っていれば運がよくなる。ます。紅白や黄金のコイが人気。円安なので買いやすくなっている。もし運送がよければ大量に仕入れてもいい」

近年高まる海外での「ニシキゴイ人気」

 

大きなもので1メートル近くまで成長するニシキゴイは、その美しさから「泳ぐ宝石」とも言われています。近年は海外での人気が高まっていて、円安の後押しもあり、2013年に29億円だった輸出額は2022年には63億円と、倍以上に増えました。主な輸出先は中国、アメリカ、インドネシアで、政府は海外で高値で取引されているニシキゴイを「輸出重点品目」に加え、生産者の支援を強化する方針です。

 


尾形学社長「日本に観賞魚の王様“ニシキゴイ”というのがあることそのものを、皆さん知らなかった。だんだんインターネットの普及で情報が集まって、人気が高まって来ているんじゃないでしょうかね。今後、ニシキゴイが浸透していなかった国々もだんだん広がっていくと思う。

絶対にケンカしないニシキゴイ

 

10日には、社長が厳選したニシキゴイのオークションが開催されます。

 


Q.目玉はどれですか?
尾形学社長「やっぱり『昭和三色』じゃないですかね。赤と白と黒の3色のコイ。200万から300万円の値が付くかもしれない。ニシキゴイは、絶対にけんかをしないんですよ。本当に平和的な日本の伝統文化ですからね。それをどんどん広めていって、世界平和につながるような取り組みをしていきたい」

 


平和への思いも乗せたニシキゴイは10日、海外のバイヤーの前でオークションにかけられます。

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この記事を書いたひと

三浦良介

1999年入社、テレビ営業部、大阪支社勤務を経て2011年から情報番組のディレクターを務める。2016年から報道記者として政治・経済を中心に取材奮闘中。