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ホークス投手陣の再建託された倉野ピッチングコーチ~単身渡米でデータ重視の指導法学ぶも“日米のいいとこ取り”で目指すリーグ優勝

来シーズン4年ぶりのリーグ優勝を目指すホークスにとって、最大の課題は先発ピッチャーの整備です。それを託されたのが、アメリカマイナーリーグで2年間コーチ修行を積んだ倉野信次ピッチングコーチ。アメリカと日本の指導法の良い所を取り入れ、投手陣再建を目指します。

新型コロナの影響が残る中、単身渡米でコーチングスキルを磨く

 

秋季キャンプ中、スタッフに声をかけ、コミュニケーションを取り続ける姿が印象的だった倉野信次ピッチングコーチ。現役時代、ホークスで主に中継ぎとして11年間プレーし、2009年からはホークスのピッチングコーチとしてチームを支えてきました。去年4月、新型コロナの影響が残る中自らのお金で単身アメリカに渡り、2シーズンテキサスレンジャーズのマイナーチームでコーチとしてのスキルを磨いてきました。アメリカでの指導はデータ重視。ピッチャーの投げたボールの回転数や回転の軸、変化量などが即座に表示される計測器は、日本球界でも導入が進んでいますが、データの正しい使い方が日本ではまだ広まっていないと倉野コーチは話します。

倉野信次ピッチングコーチ「データを扱えるのは最低限のスキル。その数字をどういう風に使っていくのかをコーチ陣や選手にも還元していかなければならない」

 


この日もタブレットに表示されるデータを見ながら、選手にアドバイスを送っていました。データの使い方で日本の遅れを感じた倉野コーチですが、逆にデータの進化によって、ピッチャーが数字に依存してしまう不安も感じているそうです。

倉野コーチ「どうしてもピッチャーは投げる球だけを見て評価してしまうので。でもバッターがどう感じているかっていう方が大事ですよ。それを見分けられるのが日本のコーチの良さなんですよ。アメリカのコーチより優れている」

日米の“いいどこ取り”で指導~ホークス先発陣の再建目指す

 

来シーズン4年ぶりのリーグ優勝を目指すホークスにとって、最大の課題は先発投手陣の強化です。今シーズン、先発ピッチャーのチーム防御率は過去3年でワーストリーグ優勝したオリックスと比べて1点以上も差が開きました。
この原因について、倉野コーチは―

倉野コーチ「現時点で明確になっていることはないんです。ただ必ず原因があるんですよ。能力がないわけではない。能力があるのになんで数字に現れていないのかっていう所をしっかり分析して、来シーズン改善できるようにやっていきたい」

日本とアメリカの良い所を取り入れた指導法でホークス投手陣をどう進化させるか注目です。

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