元日本代表の本田圭佑選手が、今年夏、新たな取り組みを始めました。
10歳以下の子供を対象にした「4対4」でたたかうサッカーの全国大会です。
なぜ、「4対4」なのか、独自のルールには、本田選手の熱い思いが込められていました。
(聞き手 RKBアナウンサー 宮脇憲一)
なぜ10歳以下?
元日本代表の本田圭佑選手が、今年8月に立ち上げのは、「4v4(フォーブイフォー)」
10歳(小学4年生)以下の子供たちが4人で1チームとなって戦う新たなサッカーです。
本田圭佑選手
「もともと10歳以下の全国大会がないことがきっかけで作った全国大会。サッカーは足でプレーするスポーツなので年を取ってから習得するには、ほかのスポーツに比べて技術面において難しいスポーツだと思う。技術面を高め習得していくには、遊びの中からでもいいんですけど最も重要な年代だと思う」
本田選手が決めた独自のルール
「4v4(フォーブイフォー)」の試合時間は10分。ボールを持ってから20秒以内にシュートを打つという独自のルールがあります。
・遠くからシュートを決めると2点
・ゴールの近くまでいって、シュートを決めると3点
これは、選手たちにパスやドリブルをしてほしいという思いからだといいます。
「4人制」にした理由は
本田圭佑選手
「U12の全国大会は8対8でやっていて、4人というのは半分の人数です。10歳以下は体ができあがっていない子どもたちばかりなので、キック力もない。そんな中で人数が
多すぎるとプレーに関与できない子たちもでてくる。グラウンドを大きくする必要も、人数も多くする必要はない、というところで4対4にしました」
監督やコーチはなし
大会では、監督やコーチがベンチに入ることはできません。保護者からの指示も禁止です。子どもたちは、自ら選手交代や作戦を考えなければならないのです。
負けても全国大会へのチャンスはある
今年8月から各都道府県で試合が開催されていて、勝ち進むと全国大会の切符を掴むことができます。ただ、負けたとしても、その後の試合結果によっては全国大会出場のチャンスを得ることができるしくみがあります。本田選手の強い思いがあるといいます。
本田圭佑選手
「小学生の年代というのは、成長期が子どもによって全然違う。勝ったものがチャンスを得られるのは当然なんですけど、負けた子にもチャンスを与えたいという思いがありました。真剣勝負の場を何度も経験するということが、成長曲線を高めることにすごく重要だと思っているので、1試合1試合一生懸命に戦ってほしいと思います」
実際に参加した子どもたちは
実際に参加した子どもたちに聞いてみると、フットサルはやったけど、こういうのは初めて」「(ゴールを決めて)嬉しかった。気持ちよかった」と本当に楽しそうです。
反響の大きさに驚く
「4v4」が驚きのスピードで全国に広まっていて、本田選手によると、保護者からは、「子どもが試合であんなに話したり、意見を言ったりしているのを見たことがなかった」という声が多く、その反響の大きさに、本田選手自身が驚いている、想像以上だということです。
▼4v4のホームページはこちら
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