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お土産メーカーの“主戦場”JR博多駅…駅長の鐘ヶ江理恵さんが目指す通り過ぎる場所ではなく賑わいの中心

九州最大の駅、JR博多駅の駅長に密着するシリーズ。新型コロナが5類になって初めてのお正月、駅の利用者が増えるとともにお土産の売り上げは、コロナ禍前を上回りました。

メーカーの“主戦場”として存在感のある博多駅

 

今月9日。博多駅と小倉駅で商売をする企業でつくる「博倉会(はくらかい)」の新年会が行われていました。

「本日の賀詞交換会には、会員企業42社、総勢69名のみなさまにご参加いただいております」

コロナが5類になって初めての年末年始。土産ものの売上は好調でした。

 

 

JR九州リテール・本郷譲社長:
「銘品蔵専門店、つまり皆様と一緒に小倉駅博多駅で営業させていただいているこの分野は、実はやはり対前年は110%なんですが、コロナ前の110%と、つまりコロナ前より同じか、一層調子がいいです」

土産ものをつくるメーカーにとって博多駅は、どんな位置付けなんでしょうか。

 

 

二鶴堂・橋本由紀子社長:
「そりゃあ、一番売れるところやけん。博多駅で博多土産を売らんと意味がない。やっぱり一番力入れるところですね。赤字が3年で7億やった。これを今期と来期で2年で取り戻すもんね。それぐらい売れている」

 

 

如水庵・森正俊社長「筑紫もちは、新幹線が博多駅に開通するというときにヒット商品をつくろうとして、私の父の会長がつくった商品です。博多駅は筑紫もちのスタートです。駅内に直営店舗が4店舗ございますが、JRさんの売り場も含めて、卸も含めて全体の25%が博多駅の売上です。とても大きな主戦場になっています」

鐘ヶ江駅長はかねて、危険回避のためにも人の流れを停滞させないように気を配っていますが、スムーズな人の流れには、経済効果もあるようです。

 


小倉駅・雲田昭慶駅長(47):
「JR九州の鉄道は、チケットレス化を今年の秋を目指して、博多駅を中心とする列車で取り組んでいきます。みどりの窓口に並ぶ時間が解消されれば、店舗にある商品をゆっくりと見て買っていただけるような仕組みを秋以降、早急に作りたいです」

通り過ぎる場所ではなく、賑わいの中心に

 

ななつ星が出発するホームにつながるエスカレーター。3階に広々としたスペースがありました。

博多駅長・鐘ヶ江さん:
「だだっ広い感じになってしまっているので、待合室としても長くくつろいでいただくためにも、おしゃれなスペースにしたい」

 

 

鐘ヶ江駅長には、利用客がくつろげる空間にするための新たな構想がありました。

博多駅長・鐘ヶ江さん:
「下にある自販機とは違う自販機置きたくて交渉中です。サラダとか、ジュースのちょっと特殊なジュースとかを考えています。列車も見えますし、列車好きな方には見ていただくスペースでもいいなと思っています」

 

 

単に人が通り過ぎるだけではない博多駅。人々が行き交い、賑わいを取り戻すとともに、ものが売れ、経済も動きだしています。博多駅長は、鉄道だけでなく、博多駅を取り巻く経済の中心にいました。

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