約120万社が“廃業”の危機に直面…団塊の世代が75歳以上になる2025年、どうする後継者不足
2025年に、団塊の世代が全て75歳以上となり後継者不在となる中小企業や店舗が増える恐れがあります。約120万社が、廃業・倒産の危機に直面するとも言われるなか、事業承継に向けて公的機関も支援にあたっています。
店主は74歳…大人気の蕎麦屋なのに毎日は営業できない
福岡市東区で創業45年を迎えた蕎麦屋の宗右ェ門。東京の老舗蕎麦屋で修行し、特に出汁と薬味にこだわった藤野修二さんの蕎麦は大人気です。大手飲食店口コミサイト・食べログの評価も、3.59という非常に高い評価を得ていて、長年通う常連客もいます。
女性客「私は父が来てたんでその頃からずっと。初めて来たのはもう40年前とか。美味しいですね。友達を今日連れてきました」
男性客「通い始めて15年くらいになる。何食べても美味しいね。東京辺りじゃ食べられるけどね。こっちじゃここしかないね」
この日も、開店前から行列ができていましたが、実は、この店、毎日開けることができなくなっています。店主の藤野さんはいわゆる団塊の世代の74歳。体力的に毎日の営業が難しくなり、後継者がいないため廃業の危機を迎えています。店内に、事業承継・M&Aについての張り紙もして、何とか暖簾を守ろうとしていますが、「買い手企業」「事業承継先」は、見つかっていません。
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