福岡県北九州市の二十歳の記念式典で注目を集める「ド派手衣装」がさらなる飛躍です。去年のニューヨークに続いて来月、芸術の都・パリで披露されることになりました。関係者に思いを聞きました。
「プロモデルの中でも映えるように」
花びらや火をイメージした飾りに、何輪もの花が描かれた着物柄のスカート、腰には金色の帯が巻かれています。限りなく着物に近づけることを目指したというドレスを手がけたのは、北九州市小倉北区にあるレンタル衣装店「みやび」の代表・池田雅さんです。
池田代表「プロのモデルさんの中にいってもちゃんと映えるようにしたかった」
池田さんは新成人の「ド派手」な衣装を2003年からつくり続け、いまや北九州市の名物となっています。去年9月には世界四大コレクションの一つである「ニューヨーク・ファッション・ウィーク」で披露し話題となりました。
“針金”で立体感を出すこだわりのつくり
今回の舞台は、フランスの「パリ・コレクション」です。
池田代表「パリコレに出られるとか、自分の人生ではないと思っていました考えたこともなかったです」
衣装を着るのは、ダウン症のあるモデルとして活躍する齊藤菜桜さん(19)です。静岡県に住む齊藤さんは、パリコレに出るにあたり着物を着たいと考え、メディアを通じて知った池田さんに衣装の製作を依頼したそうです。今回の衣装には、池田さんのこだわりが随所にみられます。虹色の衣装の飾りに使われているのは針金。首元にある飾りにも針金を入れ、立体感を出すようにつくっています。また、スカートの部分には、ガラスの玉を散りばめる案も…。
池田代表「歩くときにキラキラ、着物なのにキラキラみたいな感じでそれは大得意なので。パリだったらこんな衣装で出したいなという自分の夢のためももちろんあるし、菜桜ちゃんのためもあるので本当にチャンスをくれてありがとうという感じです」
斉藤さんの母・由美さん「ダウン症の障害があっても、パリで堂々と夢を叶えられることを皆さんに伝えていけたら」
菜桜さんが衣装を着てパリコレの舞台に立つのは、現地時間で来月2日の予定です。
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