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おじさん研修生 出発進行!

熊本市の中心部を走る路面電車は、およそ100年もの間 人々の大切な交通手段として愛されてきた。その運転士になりたいと20代の若手に交じって研修している男性がいる。三丸祥一さん54歳。親子ほど年の離れた教官に叱咤激励され、悪戦苦闘の毎日だ。


三丸さんは小学校の卒業文集に「将来は車掌か機関士になりたい」と書くほど乗り物が大好き。これまでにもトラックドライバーや市営バスの運転手を勤めるなど、乗り物と関わってきたが、高齢の母親の世話をするため一旦離職した。しかし50歳を過ぎたいま、「思いを残したまま死にたくない」と幼いころから夢見ていた運転士を志す決心をしたのだ。


10年以上勤めたバス業界では《優良運転士》として表彰されるほどの実績があったため、案外市電もいけるかもしれないと思っていたがそうは問屋が卸さない。なにせ54歳のおじさん。身体の反応も鈍いし記憶力も着実に衰えている。おまけにバスと電車では運転席や操作方法が全く違う!すべてが想定外!同期の研修生が次々に独り立ちする中、デビューが遅れ焦りを隠せない三丸さん。果たして幼いころからの夢をかなえることはできるのだろうか? 

 

(制作:RKK熊本放送/中村 レン)

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