PageTopButton

車を買う時はローン?カーリース?サブスク?ローンの金額や相場は

マイモ

車は高額であるため、なかなか一括での購入は難しいもの。そのためカーローン、カーリース、サブスクなど、さまざまな購入方法が用意されています。

今回はそれぞれの購入方法のメリットやデメリット、また最新のトレンドやローンの支払い期間などについてまとめました。自分にとってベストな購入方法を見つけてみてください。

車の購入方法の最新トレンド

ディーラーに並ぶ新車
【画像出典元】「Photographee.eu- stock.adobe.com」

J.D. パワー 2018 年 日本自動車セールス満足度調査 によれば、昨今の自動車の購入方法として「カーローン」もしくは「カーリース」が人気であり、以前より利用する人が増えてきているようです。反対に従来の「現金払い」は減少傾向となっています。

日本トレンドリサーチが全国の男女763名を対象に行った車のローンについてのアンケートでは、回答者の33.9%が「ローンで支払って所有している車がある」と回答しており、この結果からもローンの利用者が多いことが伺えます。

シェアする使い方も人気

車を購入せず、「レンタカー」や「カーシェア」のようなサービスを用いて、一時的に借りる使い方も浸透してきています。「100年に一度の大変革の時代」とも言われ、社会の中での自動車の在り方が変わる中、こうしたシェア・共有の考え方は、今後より強まっていくことが予想されています。

様々な車の買い方のメリット・デメリット

車の買い方には、「カーローン」「カーリース」「サブスク」の大きく3つがあります。以下の表に、それぞれの特徴、メリット、デメリットをまとめました。

この中で最も代表的なものが「カーローン」であり、一括購入した場合と同じように本人に所有権があるため、制限なく車を利用することができます。「カーリース」や「サブスク」は手軽さはあるものの、本人に所有権がないため、さまざまな制限が生じます。

カーローンとは?メリット・デメリットは?

車のミニチュアと電卓
【画像出典元】「JD8- stock.adobe.com」

「カーローン」とは、ローンを組み分割払いで車を購入する方法です。金融機関でローンを組む「マイカーローン」、ディーラーでローンを組む「ディーラーローン」などがあります。

カーローンのメリット

カーローンは、支払いを分割できるため、一括購入できない人であっても車を購入できる点がメリットです。また、金融機関で組んだローンであれば通常は本人に所有権があるため(残価設定ローンは除く)、自分の車として保有でき、カスタマイズなどを自由に楽しむことができます。

カーローンのデメリット

カーローンのデメリットは、金利が発生するため、一括購入した場合に比べ総支払金額が多くなることです。またカーローンには審査があり、誰もが利用できるわけではありません。特に金融機関でカーローンを組む場合、審査が厳しくなる可能性があります。

残価設定ローンについて

カーローンには「残価設定ローン」と呼ばれる特殊なタイプも用意されています。残価設定ローンとは、あらかじめ将来の下取り価格を決め、新車価格から下取り価格(残価)を差し引いた金額に対しローンを組む方法です。

残価設定ローンの場合、通常のカーローンよりも毎月の返済額を抑えられる利点があります。しかしデメリットとして、通常のカーローンより金利が高くなりやすく、また、残価設定ローンでは所有権が自分にないため、走行距離に制限が設けられたり、カスタマイズが禁止されることがあります。

カーローンの支払い期間、返済額

カーローンの契約時には、「1カ月1回の返済で◯年(◯◯回払い)」のように、ローンの支払い期間を決めることになります。支払い期間を長くするほど、毎月の返済額は減りますが、利息の負担が大きくなり総支払額が膨らむため、バランスを考えて設定する必要があります。

支払い期間の目安

支払い期間は、49~60回(4~5年)に設定する人が割合として多い傾向です。どの程度の支払い期間を設定できるかは借入先次第であり、金融機関のカーローンであれば、最長で120回払い(10年)が利用できることもあります。

毎月の返済額の目安

日本トレンドリサーチが集計した車のローンについてのアンケートでは、「月々1~2万円未満の支払いでローンを組んでいる」と回答した人が最も割合として多く、全体の29.3%を占めています。中には毎月5万円以上の支払いをしている方もいるようです。

カーリースとは?メリット・デメリットは?

ディーラーに並ぶマツダのSUV
【画像出典元】「Ilja- stock.adobe.com」

「カーリース」とは、リース会社が購入した車を、期間を定め毎月定額で借りるサービスです。期間満了時には返却する形となりますが、追加の資金を用意することで買取ができるケースも多いです。

カーリースのメリット

カーリースのメリットは、毎月定額(数万円程度)を支払えば、ガソリン代や駐車場代などを除くその他の余計な出費が発生しないことです。カーローンでは発生する「頭金」がカーリースでは不要であり、さらに「自動車税」や「車検代」も定額料金に含まれており、自分で支払う必要がありません。手っ取り早く車を手に入れたい方、支払いの管理が面倒な方にとっては使い勝手の良いサービスといえます。

カーリースのデメリット

カーリースの場合、所有権は本人ではなくリース会社にあるため、「走行距離に上限が設定される」「カスタマイズが禁止される」「途中解約する場合は違約金が発生する」など、さまざな制限が設けられることがあります。また、契約満了時に原状回復して返却することが前提のため、傷や凹みなどが多い場合、返却時に多額の修理費用が発生する恐れもあります。

サブスクとは?メリット・デメリットは?

トヨタ車のハンドルのアップ
【画像出典元】「Celt Studio- stock.adobe.com」

車のサブスク(サブスクリプション)は、サブスク会社が購入した車を、期間を定め毎月定額で借りるサービスです。トヨタの『KINTO』などが代表的な車のサブスクであり、定額料金を払えば車を持つことができます。

カーリースとの違いは?

サブスクと前述したカーリースは、どちらも毎月定額で車を借りられるサービスであり、両者に明確な区別はありません。一般的にトヨタのような自動車メーカーが提供するカーリースサービスをサブスクと呼ぶことが定着しています。

その上での大きな違いとして、サブスクの場合、「任意保険」も含んだ上で定額料金としていることが多いです。カーリースの場合は任意保険は含まれないのが一般的です。

サブスクのメリット

サブスクの場合、自動車税や車検代に加え、任意保険までサービスに含まれているため、自分で任意保険を契約したり、支払いを管理する手間が省けます。車関連の税金や保険のことがよくわからず、業者に全て任せたい人にとっては、うってつけのサービスといえるでしょう。

サブスクのデメリット

サブスクで適用される任意保険は、補償内容が自分で選べなかったり、これまで加入していた任意保険の等級を引き継げないことがあります。また、カーリース同様、車の所有権は本人ではなくサブスク会社側になるため、走行距離の制限やカスタマイズの制限など、さまざまな制限が設けられることもデメリットとなります。

利用用途によって車の買い方を選ぼう

どの購入方法がベストであるかは、金銭事情や使い方によって異なります。ここではシチュエーション別に、どのような購入方法が適しているかを解説します。

自分の所有物として使いたい方はカーローン

「自分の物として気兼ねなく使いたい」「走行距離に制限を設けられたくない」「カスタマイズやチューニングがしたい」という方でれば、本人に所有権があるカーローンで購入するのがおすすめです。本人に所有権があるため、その車を好きなように使うことができます。

頭金がない場合はカーリース(もしくはサブスク)

カーローンで車を購入する場合、通常、何十万円もの頭金を用意することになります。そのため「頭金が用意できない」「ローンの審査に通りそうにない」という方は、頭金不要で契約できるカーリース(もしくはサブスク)がおすすめです。

支払い管理が面倒な方はカーリース(もしくはサブスク)

自動車を購入すると、自動車税、車検代などの支払いが発生します。そのため「支払い管理が煩わしく面倒」「よくわからない」という方は、カーリース(もしくはサブスク)が向いています。任意保険も業者に一任したいという場合は、任意保険もサービスに含まれるサブスクがおすすめです。

貯蓄がある方であれば一括購入

車をポンと一括購入できるだけの十分な貯蓄がある方であれば、分割にせず一括購入してしまうのも手です。一括購入では金利が発生しないため、総支払額は最も安くなります。カーローンやカーリースのように月々の支払いとも無縁となるためシンプルです。


以上、車の購入方法について紹介しました。定番の購入方法はカーローンですが、近年は「車を所有する」という意識が薄れたこともあり、カーリースやサブスクを利用する方も増えてきているようです。自動車は大きな買い物となりますので、自分自身が何を重視するのかをよく考慮した上で購入方法を選びましょう。

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

この記事を書いたひと

マイモ

homePagefacebookx

今話題のお金に関するトピックから「くらし」の情報まで、ちょっとおトクでスマートなライフスタイルのヒントになるコンテンツを毎日お届けしています。