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再発見!ブロッコリーの葉のチカラ

きっかけはある質問だった。「ブロッコリーの葉は、どうするんですか?」福岡県飯塚市、転職農家の高須賀政信さん(45)は、知り合いからブロッコリーの収穫時にこんな質問をされた。根元に近い茎の部分や葉っぱは、畑ですき込み、肥料にするため土に返す、それが当たり前だった。

 

「土に返すのは、もったいないかも、何かに利用できないか」そんな考えが浮かんだ。ブロッコリーは、葉も栄養素や食物繊維が豊富、そこから行き着いたのは、「青汁」だった。すぐに他社のブランド製造を手掛ける製薬会社へ持ち込み、商品化を相談。担当者は、「とにかく高須賀さんの熱意がすごかった」と、振り返る。

 

過去に同様な話が持ち込まれても、手間や費用がかかり過ぎて断念するケースがほとんどだったが、熱い想いが製品化へこぎつけた。就農して8年目、今までの農家とは、違った形を模索する高須賀さん、廃棄していた葉を使って新たな道を作る、それは農家のニューモデルを探る道でも有る。その販路拡大の奮闘を追う。

取材先:Green Diamond
代表者:髙須賀 政信さん
連絡先:090-5742-4364
商品名:BRO汁(3,240円)

販売先:ゆめタウン飯塚(青果売り場)/嘉穂テラス
 

Instagram:hyakusyo  

 

取材後記

農業だけでなく、様々な事にパワフルに挑戦している髙須賀さん。別番組の取材で出会った頃、青汁を作っている、しかもブロッコリーの葉を原料にしていると聞いたのが、今回の番組の始まりでした。実際、畑に伺ってみると、想像以上の葉っぱの大きさに驚きました。

 

商品を発売出来たのが、7月。どんどんと新たな展開が生まれ、その流れに乗った進行形の取材をしました。残念ながら取材出来ませんでしたが、次は10月(放送日の直前)福岡・天神のデパートへ進出が決まりました。廃棄していたモノから新商品が生まれる。当たり前を疑ってみるのも、大切なことなのだと肝に銘じた取材でした。

        
(RKB毎日放送/鴻上 佳彦)

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