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焼餅おいしかろ?

明治20年創業「老舗菊水 大徳寺」の名物「大徳寺焼餅」。餅粉100%の生地にあんこたっぷりの焼餅は注文が入ってから作るのでアツアツもちもち!お店を営んでいるのは90歳の松本利治さんと86歳の久良子さんご夫婦。


25歳の時に菊水に嫁いできた久良子さんはお義母さんの仕事を見て覚え、翌年からはお店に座り以来、餅を焼いています。利治さんは70歳までホテルマンとして勤め上げ、退職後は生地作り、あんこ作りを手伝ってきました。


創業当時から使う、餅を焼くための鉄製の型は約3キロと重く、餅焼きを担っていた久良子さんは昨年右腕を痛めました。それからは久良子さんが生地を丸め、利治さんが餅を焼いています。


久良子さんは「焼き型が当時のままやけんさ、大きさも材料も変えられんとよ。お客さんから頑張ってって言われるけん、するしかなかとさ」と笑顔で話してくれます。菊水の焼餅は大きさ、味、材料も初代から変わりません。


創業当時から変わらない味はずっしりと入ったあんこと夫婦の愛情たっぷりです。今では長崎県内のみならず県外からも多くのファンが。樹齢800年の大クスに守られるように焼餅を守り続けるおしどり夫婦の物語です。
 

(制作:NBC長崎放送/池本 志乃)

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