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完成!こんにゃくギョーザ

自然豊かな宮崎県綾町にある株式会社 大山食品。お酢やこんにゃく、豆腐などを製造している食品メーカーだ。社長。大山憲一郎さん(58)が2024年“ある商品”を開発した。それはお肉の代わりにこんにゃくを使った餃子、その名も「こんにく餃子」。


見た目や中身の具は一見普通の餃子で、餡に入っている野菜もキャベツやニンニクなど一般的な餃子に使われている食材。しかし、この餃子のメインとなる餡には擬似肉「こんにゃく=こんにく」が使われており、実際のミンチ肉に近づけるため、こんにゃくの元々持つ旨味を生かしながら、独自の製造・調合によってこんにゃくの大きさや味付けを改良。


「こんにく餃子」開発のきっかけは大きく2つ。まずは、国外で代替肉が非常に注目を集めているということだ。2007年にアメリカで開催された「食の展示会」へ参加したところ、大豆を使用した代替肉が多く販売されており、そのブースは年々拡大していた。

 

しかし、大豆以外の代替肉は少なかったという。そこに着目し、大豆ではない「こんにゃく」で代替肉を開発しようと決心した。もう一つは、社長の大切なものを守りたいという熱い思いがあった・・・。さらに進化を続ける大山社長の更なる挑戦を描く。

企業名:大山食品株式会社
代表者:大山 憲一郎さん
住 所:〒880-1302 宮崎県東諸県郡綾町大字北俣4538
電 話:0985-77-1630
ホームページ: https://www.ohyamafoods.co.jp/
インスタグラム:https://www.instagram.com/ohyamafoods/

取材後記

初めて『こんにく餃子』を食べたとき、「こんにゃくなの?!」と声が出ました。まるでお肉のような味わいとこんにゃく独特の弾力感あるおもしろい食感。加えて、こんにゃくというのが罪悪感なく非常にうれしいポイントだなと思います。


その『こんにく餃子』は2~3人のスタッフで製造されていて、使われるキャベツは12玉。なんと現在、全て手作業で千切りにされていました。これから需要に応じて、機械を導入する予定のようです。開発した代表の大山さんは、探究心のある方で海外の商談には年に10回以上いっているんだそう。『こんにく餃子』も今年の春に海外へPRしていくという。


非常に忙しい大山さんですが、時間があるときには新商品の下準備から作業したり、試作品開発に没頭。休む暇がなさそうですが、取材に行くたびにイキイキしていて大山さんは「人生設計を70歳くらいまでしていて、今後は食品だけでなく、農業、車など様々な分野の方面でも開発をしていく予定」とのこと。

 

ちなみに車好きな大山さんの愛車は娘と同じものなんだとか。そんな大山さんの娘たちへの想いから誕生した『こんにく』が、世界中で活躍していくことを願っております。ネット販売も予定されているので、皆さんも是非一度は試していただきたい商品です。
 

(MRT宮崎放送/馬場 翔子)

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