串木野高校(鹿児島県いちき串木野市)アーチェリー部の主将をつとめる中袴田羚さん(18)。小学校3年生の頃にアーチェリーを始め、わずか2年で日本一に輝いた実力者だが、近年は日本一から遠ざかっている。「ここ一番で力を発揮できない、心の弱さ」に悩んでいる。そんな羚さんには弟がいる。
今春、串木野高校に入学した中袴田遊さん(16)だ。兄の背中を追うように始めたアーチェリー。めきめきと実力をつけ、去年9月に中学部門の全国大会で優勝。世代別日本代表にも選ばれ、名だたる強豪校から勧誘を受けていたが、「兄と一緒に日本一を目指したい」と地元に残ることを決意した。
そんな兄弟が率いる、新生串木野高校アーチェリー部。ことし5月の県高校総体では、団体の部で見事優勝し、インターハイへの切符をつかんだ。一方、個人の部では、3連覇を目指す兄・羚さんと、弟の遊さんによる一騎打ちの展開に…。
兄弟であり、仲間であり、最大のライバルでもある2人。目標は「兄弟でのぞ
む最初で最後のインターハイで団体優勝を果たすこと」。夢に向かって突き進
む、串木野高校アーチェリー部、兄弟の姿に迫った。(MBC南日本放送/杉本 涼)
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