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財津和夫、民族楽器には自分の知らない民族の文化を分かった気にさせる音の力がある

TULIP・財津和夫が、時には特別な楽器を使った自演作品を思い起こすRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。11月2日の放送では、TULIPで使用した民族楽器についての話や、財津の好きなレーズンパンへのこだわりを披露します。

レーズンパンへのこだわり

以前の放送で財津がレーズンパンが好きだと言いましたが、おすすめのレーズンパンを紹介するお便りを頂戴しました。
下田「シロヤのパンですね、北九州市の」
財津「レーズンパン、好き?」
下田「好きです。軽くトーストするような感じで」
財津「いいですね。レーズンパンがなぜ好きかわかんないですけど、ある日突然好きになったんですよ。僕、パンとかご飯に何かが入っているっていうのはもう本当に嫌いだったんです、長年。45年間!」
いつから45年でしょうか、生まれてからなら45歳の時の事だから、32年前の昔話でしょうか。

 

財津「もとは真っ白なご飯が好きだったし、パンも真っ白な食パンが好きだった。なのに、『レーズンパンなんか嫌だな』と思って食べたら、なんか急に好きになって、それ以来レーズンパンを見ると買わずにはいられない。食パンの形をしたレーズンが入ってるやつが好きなんです。なんていうですか、丸いやつ、いわゆるレーズンパンという、あれはそんなに好きじゃない。なぜかわかりませんけど」
なかなか限定条件が多いようです。
財津「それと、ちなみに申し上げますと、あんこのようにドッチリ入ってると、これはレーズンパンじゃない。私に言わせれば。レーズンですよね、これ」
下田「レーズンですね、レーズンの塊パンですか」

財津「レーズンの塊を、たまたまパンでくるんだ。なので、ちょっとパンの立場がかわいそう。パンの小麦とかの風味に、レーズンがあるところ、その微妙なバランスがいいんですよ。あんこのように入ってるのをガブガブ食べるなら、ただレーズンから食べりゃいいだけでしょ」
下田「レーズンと白い食パンを食べるってことになっちゃう」
財津「嫌だな、そりゃ」
シロヤのレーズンパンは、お便りの内容通り、アンパンのあんこのように干しブドウがどっさり入っています。更にパイナップルも少し入っているようです。
食の志向に関する少し尖がった話になりましたが、どうぞご容赦くださいませ。

 

「エネルゲン」はどこの言葉?

民族楽器のバンド活動をやっている方から、お便りを頂戴しました。
財津「64歳でバンド活動、すごいですね。しかも女性ですよ、かっこいいな。『(財津のソロ)コンサートでザ・ピーナッツの恋のバカンスを聞いて、ケーナでハモれば美しい二重奏になるとひらめきました』。南米を好きな人なんですね」
ケーナは南米アンデス地方を起源とする縦笛です。
財津「『音楽の力は、生活の全てのエネルゲンになっていると実感しています』。エネルゲンって何語かわかりませんけど、きっとラテン系の言葉なんですかね」
調べましたが、ラテン系の言語で「エネルギー」を「エネルゲン」と発音する言葉は見当たりませんでした。「エネルギー+源」の短縮形というか、それから名付けられた日本のスポーツドリンクの商品名のようですよ、ミスター財津。

 

財津「恋のバカンスにやっぱり引っかかったわけですね、ラテン的な歌です」
下田「ビートルズで民族楽器と言って、すぐに浮かぶのはインドのシタールですけれど、TULIPや財津さんのソロで民族楽器を使用したことはありますか」
財津「はい。ビートルズのカバーをした時に、そのシタールが入ってるんで、うちのメンバーの安部がシタールでやりましたよ。あと、『僕が作った愛のうた』(のアルバム)で、何ていう曲だったかな…『しっぽの丸い小犬』か、バンジョーが民族楽器なのかどうかわかりませんがバンジョーを入れました。『僕が作った愛のうた』(の曲)にも入れたかな…」
『しっぽの丸い小犬』は、シングル『夏色のおもいで』(1973年発売)のB面の曲で、『僕が作った愛のうた』よりもちょうど1年前に発売されています。少し時系列が…
下田「世界中の音が入ってくると、フレッシュに感じることもあります」
財津「本当にいいんですよ、民族楽器ってね、やっぱり響きますね。なんにもその文化の事がわかんないけど、なんかわかったような気になるんです。音の力ですよ」

今日の一曲はインティ・スマックで『灰色の瞳』。日本では1974年に加藤登紀子が日本語版を作詞し、長谷川きよしとのデュエットでヒットしています。
下田「ケーナが使われていますよ、財津さん」
財津「なんかいい感じですね。これってケーナというげーな」
下田「座布団をお送りします」

次回11月9日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
憧れの先生について、お話しします。

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