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財津和夫、松田聖子の『野ばらのエチュード』はヴィヴァルディの四季のようなイメージで、と言われて作曲した

TULIP・財津和夫が、時には作曲家としての裏話をリアルに語るRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。2月8日の放送では、松田聖子へ楽曲を提供していた時の驚きのルーティンや、今後TULIPのライブがあるのかどうか、等について本音の話をします。

弾き語りへのエール

番組冒頭では、「50年間触ってないピアノで娘の結婚式の弾き語りをすることになった。エールを送って欲しい」というメールを紹介しました。
財津「(大声で)頑張れよ!もう本当に大変ですね。50年間ピアノに触ったことない…それまではちょっと触ってたんですかね」
下田「かもしれませんね」
財津「まあ、ピアノ心はちょっとあるわけですよ。だから、できるんじゃないですか」
下田「そうですか。ピアノを弾く時のそのコツとか、歌う時のその気持ちとか、どうしたらいいですか。アドバイスありますか」
財津「僕が心がけているのは、自分が気持ち良くなれるように、かな。いつも『うまく歌わなきゃ』とか『間違えないようにしなきゃ』って思うんですよ。いや、そう思っちゃいけない、とピアノの前に座って歌い始めるんですけど、やっぱり歌い始めるとまた『うまく歌おう』とか『よく聞こえるようにテクニック付けなきゃ』という気持ちが出てくる」
 

 

財津「でも、やっぱりどこかで、『入っちゃう』時があるんですよ。いわゆる…」
下田『降りてくる』っていうか、『ゾーンに入る』というか、没入するとか…」
財津「ゾーンに入るためには、やっぱり自分が『気持ち良くなる事』なんです。自分が『気分がいいな』と思う事を目指してやれば、聞いてる人もめっちゃ気分良くなると思います」
下田「そうですね。貴重なご助言をいただきましたが、胸がいっぱいで、涙も流れて、歌詞が詰まっちゃうかもしれません」
財津「それはそれでね、いいんじゃないですか。間違えそうになったらそうしたらいいですよ」
 

「永遠のアイドル」への提供楽曲

昨年10月12日の放送でも紹介した『Seiko Invitation -Kazuo Zaitsu Works-』。さすが「名曲ばかり」のアルバムですね、という感想のお便りを頂戴しました。
財津「本当かな?」
下田「名曲ばかりでしょう!」
財津「いやいや、本当にありがとうございます、そう言っていただけると。でもね、もっといい曲をいろんな作家の方が提供してますから。いい曲いっぱいありますよ」
松田聖子の大ファンである下田アナが、アルバム収録曲名を読み上げて紹介します。

財津「アルバムの片隅に置かれているような曲は、時間がしばらく経って曲を聴くと『あ、これ僕が書いたんだ』と思うんだけど、『あ、こんなタイトルだったんだ』っていうのが、あとで一致するんですよ。つまり、メロディだけ提供して、作詞家とプロデューサーがあとからタイトルを決めるわけじゃないですか。だから、本当はどんな曲、どんなタイトルになってるのか、完成品がわかんない」
下田「ええ、そうなんですか。あの、歌詞をもらって作曲するのか、作曲作品を提供してあとよしなに出来上がっていくのか、どっちが多かったんですか?」

財津「もう、圧倒的に曲先(きょくせん)ですね。曲をパラパラって感じで作って。時間が当時あんまりなかったんですよ、デモテープの段階で『あとどう触っていただいてもいいんですんで』って言って、お渡しして。(それが)ヒットする曲になっていくわけですから、プロデューサーとかアレンジャーの力はすごいですよ。僕が作ってる時は『なんかこんな曲でいいかな』とか『これあんまりよくないな』とか思いながらも、締め切りなんで『はい、どうぞ』ってお渡しするんですけど、そこからヒットするわけですから」
下田「イメージは伝えられるんですか?例えば『夏』とか『パラソル』とか」
財津「それは最初にプロデューサーから『こんな感じで』って言われますから…『野ばらのエチュード』か、あの時は『ヴィヴァルディの【四季】みたいな感じで作ってくれ』って言われて…そんなの作れるはずないじゃないですか。だから『えっ、できませんよ』って言おうと思ったんだけど、『できませんよ』って言ったら仕事が無くなるかもしれないと思って、『わかりました』って言って適当に作りました」
 


下田「そして、松田聖子さんも45周年の記念アルバムですから、45年間歌い継がれて…」
財津「凄いですね。いわゆるアイドルで出発した人じゃないですか。それが45年間続くってことは、ものすごいことじゃないですか。僕、理解できない。だって今でもアイドルなんですよ」
下田「そう、ミニスカート履いて」
財津「アイドルって10代だとしか思ってないのに、今もう60過ぎてます。なのに、ワーッとあの当時と同じような客席の雰囲気になるじゃないですか。どういう力を持っていらっしゃるんですかね」
下田「底知れぬ力でしょうか」
財津「選ばれし人ですよ」
下田「本当にそうですね。作詞の方、作曲の方、そして歌い手と相まって、なんか時代ができていて、私たち本当に幸せな気持ちにさせてもらっています」
財津「いやいや、本当にすごいわ。その人がね、福岡出身だから、なおさら誇らしいですね」
下田「そうですね」
下田アナ、テンション爆上がりのようです。

今日の一曲は、TULIP『木馬』。1975年発売のアルバム『日本』に収録されています。
二つのリクエスト曲の中から、今年の干支である午にちなんだものとしてこの曲をおかけします。TULIPの特長のひとつ、姫野と財津のツインボーカルをお楽しみください。

次はあるのか「TULIP LIVE」

財津宛のたくさんの質問、と言うより今回は5つのお願いが届きました。
①健康で長生きして欲しい
②命ある限り歌って欲しい
③TULIP全員でライブをして欲しい
④TULIPで紅白歌合戦に出場して欲しい
⑤この番組を末長く続けて欲しい

③のお願いの返答です。
財津「年齢的に難しいんです。やりたい気持ちはあるんですけど、準備も色々面倒くさいし、またあいつらに会うっていうのも面倒くさいしな」
正直に答えているような、少しメンバーをおちょくっているような…お聞きのみなさんはどのようなニュアンスを感じるでしょうか。その他のお願いに対する返答とあわせて、財津の肉声を放送もしくはradiko(radioプレミアム)でお聞きの上、お確かめください。

次回2月15日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
トイレについて、お話します。

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