
財津和夫、こども心に故郷の海岸で感じたそのまんまを、もういちど大人の自分が理性的に感じてみたい
TULIP・財津和夫が、時には習い事に関して考察してみるRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。2月22日の放送では、自分の誕生日を迎えて思う事、年取ってからの習い事、そして50年を経ての追体験等について率直な思いを話します。
永遠の25歳
今回の放送の3日前の2月19日、財津は満78歳の誕生日を迎えました。
下田「一つ歳を重ねて、今回の放送を迎えられましたね。おめでとうございます。19日でしたね」
財津「いやあ、もう言いたくないな」
下田「言いたくないの? 忘れたいの? 誕生日」
財津「忘れたいです…よく女子に『えっ、何歳くらいだよね?』って訊いたら、『何歳だけど、本当は何歳です』とか、冗談半分に20歳くらい若く言ったりするじゃないですか。あの気分がよく分かります」
下田「ああ、そうですか」
財津「60歳くらいのおばさんに『もう60過ぎた?』とかって訊くと、『まあ、そうだけど、本当は32歳』とかってよく言うじゃないですか、その気持ちがよく分かります。今思わず『25歳です』と言いそうになったもん」
下田「うわあ、永遠の25歳」
財津「永遠の。いいな、固まりたいな、そこで」

下田「誕生日ケーキのロウソクなんてフーッとしたりしますか? しないか」
財津「いやいや、もう誕生日お祝いされるのが何かさ、面倒くさいよね。照れくさいじゃない。だから、最近(誕生日が)近づいたりすると、周りの人たちに『もう誕生日祝い、無しにしてね』って。気遣ってくれるのは嬉しいんですけど、なんかごめんなさいね。ここではっきり言いますけど、面倒くさいんです」
下田「面倒くさいんかい(笑)。でも、その気持ちね、分かります。皆さんにお祝いされて恐縮する財津さんが…分かりますけれども。ひとまず、おめでとうございます。また今年一年が健やかでありますように」
財津「ありがとうございました。すみません、皆さんからのお便りもお祝いしていただいて、ありがとうございます」
着物でコンサート

「着物のお稽古を続けて、これからも着物でコンサートに行けるよう、コンサートを続けてください」というリクエスト(?) のお便りを紹介しました。
財津「まあ、『コンサートを続けてください』って仰る方も、本当にありがたいし、一杯いらっしゃるんですけど、『自分のために続けてください』という人は初めてかもしれません」
下田「ホントねー」
財津「自分のためと言っても、音楽を聴く自分のためにじゃなくて、着物を着ていく私のために、と。ホントにワガママな人だと思いますけど」
下田「(笑)」
財津「でもね、楽しみが出るっていうのはいいですよね」
下田「そうね」
財津「私としては、どんな動機でも不純でも何でもいいから来てもらえればいいわけですから」
下田「はい、はい」
財津「いやあ、着付けをする人の頭の中どうなってるのか、本当に知りたいけど…あの、女性って編み物をするじゃないですか」
下田「ええ、そうですよ」
財津「ホントに不思議でしょうがない。そんなに女性の脳って細やかなんですかね?」
下田「あ、でも男性でも編み物される方います」
財津「する人いますけど、やっぱり女性的な人が多いですよ、うまい人はね。やっぱり女性の特権なんじゃないかな」
下田「どうですか、編み物なんか。いかがですか、60歳過ぎて今習いたいものなどありますか?」
財津「私ですか?」
下田「習い事したい?」
財津「今から? もうしたくないな。だって昨日もそうだったんだけど、リビングのテーブルで『あ、そうだ、あれを取ってきて仕事をしなければ』と思って、寝室入った途端に『俺、何しに来たんだっけな?』と」
下田「あるある」
財津「1分くらい考えて、時間を遡って…それでやっと『あ、そうだった』と思い出した。思い出せるだけでもいいんですけど…3回に1回ぐらいは『もういいや、もう次のことしよう』って思ってしまう自分が怖いです」
下田「そうですね、私もあの薬飲んだかどうか、すぐ忘れます。『あれ、飲んだっけ?』(笑)」
財津「それヤバいよね。飲み過ぎちゃうかも」
下田「そうなんですよ。はい、着付けでね、着物でまたコンサートにお越しくださいませ。」
今日の一曲は、財津和夫『信じないものは救われない』。ニューヨークでレコーディングされ、1995年に発売された財津のソロ7枚目のアルバム『愛はちっとも難しくない』に収録されています。47歳でガツンとロックンロールしている曲をお楽しみください。

年寄りの特権
「50年前にチューリップ初体験をした思い出の会場に、今度は財津さんの『歌とトークのプレゼント』で出かけます」というお便りを紹介しました。
財津「追体験みたいな感じになるんでしょうね、これ。若い頃やった事をもう一回やってみる、とか、昔ここに行ったから(また)行ってみよう、とかっていうのは、僕も増えましたね」
下田「うんうん」
財津「子供の頃、あそこにいてあの風景見たな、あそこ行ってもう一度同じ風景見たいなと思って。僕、福岡市名島っていうところに住んでいたんです。そこは海岸が近いんで、海の風景を見に行ったんです。もう、本当に気持ちがいいというか、懐かしいというか、あの時代に戻るんですよ。だからあの頃見た風景で感じていたそのまんまを、もう一回大人になった自分が理性的に感じてみたいっていうことがあるんでしょうね」
下田「うん」
財津「50年間、まあいろんなことがあったんでしょうけど、こうやって50年間乗り越えてきて、そしてまた(同じ会場で)お会いできるんですから、なんかそういうことを考えると、なんかもう『全て、本当によかったね』っていう一言で片づけられる気がしますよ」
下田「そうですね」
財津「それが年寄りの特権と申しておきましょう」
下田「そうですね、それが『老人の』っていう名前の言い換えを考えたけど、まあいいでしょう」
財津「老人のじゃない言い換えね。考えないと、本当に」
下田「引き続き考えましょう、皆さんに募集しましょうか」
次回3月1日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
高校生の頃の事について、お話します。
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