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地域と畑は自分たちで守る

「イノコミ」という言葉を聴いたことがありますか?イノシシを介した、コミュニケーションの活性化のことです。
この取り組みを積極的に推し進めているのが、熊本県の若手農家が結成した「くまもと☆農家ハンター」。その中心になっているのが、花卉園芸農家・宮川将人さん(39)とみかん農家・稲葉達也さん(39)の2人です。イノシシによる深刻な農作物被害が増える一方で、狩猟者は高齢化が進み減り続けています。問題解決のために立ち上がった彼らが使うのは、猟銃ではなく、通信機器付きセンサーカメラがついた「箱罠」。イノシシが餌につられて罠にかかるとセンサーが感知し、その模様を映像で確認できるという優れモノです。イノシシ猟につきものの危険とも無縁で、女性でも使えます。捕獲したイノシシは、ジビエとしてはもちろん、それ以外の部位で肥料やペットフードを製造するなど、すべてを無駄にしない取り組みも進めています。いわば、イノシシという「厄介者」を「自然の恵み」に転換する仕組み作り。この活動を通じて、若手農家同士、また地域内の交流も深め、次世代の地域の担い手を作る。これは、中山間地域の課題解決の光になるかもしれない!
イノシシ駆除の“熊本モデル”を全国に広げたいという彼らの思いと活動を伝えます。
(製作:RKK熊本放送 / 田中丈晴)

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