ワンランク上のアウトドアライフを楽しみたい方のための連載「キャンピングカーで行く美味しい旅」。設備の整ったキャンピングカーで快適なドライブを楽しみながら「RVパーク」に泊まって周辺の注目スポットを訪ねます。「RVパーク」とは、日本RV(=Recreational Vehicle=休暇・楽しみのための車の略)協会が「快適に安心して車中泊ができる場所」を提供するために定めた条件を満たす車中泊施設です。
第2回はのどかな山里の風景が残る宮若で歴史ある温泉に浸かり、しっとりとした雰囲気の「料匠 虎白」や楽しいグルメスポット「グロッサリア脇田」、地元の食材が揃う「みやわかの郷」で地元グルメを楽しみます。
老舗旅館「楠水閣」が営む温泉施設「湯乃禅の里」
福岡から北九州のちょうど中間ぐらいに位置する宮若市は、小高い山に囲まれたのどかな風景が広がる田園地帯。ここには奈良時代から続くという歴史ある脇田温泉があります。
今回はまず老舗旅館「楠水閣」が営む温泉施設「湯乃禅の里」にあるRVパークを目指します。RVパークは一旦「湯乃禅の里」を過ぎ、坂道をのぼったところにある同系列の家族風呂「ひだまり」の駐車場奥。「ひだまり」の受付でチェックイン後、近道の階段を下りて「湯乃禅の里」に向かいます。
※施設から提供
こちらは男女合わせて10種の露天風呂に、食事処や無料の休憩処などを併設した立ち寄り温泉施設。広々とした敷地に大きな酒樽が置かれた「庄助の湯」や筑豊地方の伝わるかっぱ伝説にちなんだ「かっぱの湯」など4種の露天風呂と広いサウナがあります。無色透明のアルカリ性単純温泉で、サラリとしたお湯に浸かってゆったりくつろげます。
ちなみにRVパークそばの家族風呂「ひだまり」は岩風呂や桧風呂など趣の異なる貸切風呂が5つ。こちらも平日というのに次から次に風呂目当ての人が訪れる人気のスポットです。
※施設より提供
食事処(休みは店舗により異なるので要事前確認)は、メインの「湯の花」をはじめ、手打ちそば処「禅」、地鶏炭火焼「ぽっぽしゃん」などがあり、昼食や夕食を楽しむこともできます。
ところで、RVパークに向かう坂道の途中で気になったのがさまざまな形をしたユニークなはにわ群。これは宮若市に数多く点在する古墳群にちなんで全国の代表的なはにわを複製したもので、現在約60体のはにわが出迎えてくれます。
また、食事処の横には6世紀後半ごろに豪族の墓として築造され、現在国の重要文化財になっている「竹原古墳」の壁画も復元されており、こちらも必見です。
「湯乃禅の里」から車で6分のところにある日本料理店「料匠 虎白」へ
暖簾をくぐるとシンプルで落ち着いた空間が広がり、ほどよい緊張感が漂ってます。
女将の田中未来さんに案内されて個室へ。全室完全個室になっていてプライベート感たっぷりです。
※店舗より提供
料理は季節の京懐石。写真は先付と吸物の土瓶蒸しで、旬はもちろん季節ちがいのものをあえて組み合わせるなど、「伝統と逸脱」をテーマにしているのだとか。お料理は季節で変わるので、季節ごとに訪れてみたいですね。料理と一緒に日本酒も楽しみたいので、ハンドルキーパーがいない場合はタクシーで行くのもよさそうです。
翌日は「ミヤワカキッチン」の人気メニュー「炭焼きハンバーグ」ランチを!
翌日チェックアウトして「グロッサリア 脇田店」へ。フレンチシェフが監修する「ミヤワカキッチン」、パティシエが手がけるベーカリー「Pont Pain(ポン パン)」と「山トルテ」があり、ランチ、ティータイム、テイクアウトと、さまざまな楽しみ方ができます。
お目当ては「ミヤワカキッチン」のランチ。国産牛の熟成肉を使ったボリュームたっぷりのメニューが揃っています。数あるメニューの中からほとんどの人が注文するという人気の「炭焼きハンバーグ」(1,200円)と「自家製ローストビーフのサラダピッツァ 温玉のせ」(1,280円)をオーダー。アツアツの鉄板に乗せられた牛肉100%のハンバーグジュ~と音を立て、視覚、聴覚、嗅覚を刺激します。
食後は「Pont Pain(ポン パン)」で人気の「白い明太バターフランス」(380円)と「レモンパン」(220円)をおみやげに購入。「山トルテ」はホットチョコレートと焼き菓子のコーナーもあるのでそちらもチェック! 流れるチョコレートの甘~い香りがたまりません。
地元の農家の人たちが毎朝とどける野菜や評判の高い「宮若米」を販売する「みやわかの郷(さと)」
「グロッサリア 脇田店」のおとなりは地元の農家の人たちが毎朝とどける野菜や評判の高い「宮若米」を販売する「みやわかの郷(さと)」もあり、行きがけによって朝食の材料をここで調達しておくのもおすすめです。
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