ほかにも建物をつなぐ渡り廊下のようなデッキにはお昼寝できる寝椅子もあるし、こども部屋もあるし、周りは広さ30000㎡を超える公園だし、一日ゆったりできる美術館です。
ちなみに高校生以下は入場料無料、入館証があれば一日中入退館OKです。
安曇野ちひろ美術館 → http://www.chihiro.jp/azumino/
安曇野ちひろ美術館
「いわさきちひろ」さんの作品(代表作・絵本原画・油彩など)とゆかりの品々、さらに世界の絵本画家の作品や絵本の歴史が楽しめる美術館です。
ちひろ美術館のある松川村は、ちひろの両親が戦後、開拓移民として暮らした地でちひろ自身もたびたび訪れた場所です。
北アルプスの山々とゆったりした田園風景が気持ちのいいところです。
子供を生涯のテーマとして描き続けたいわさきちひろは、「世界中の子供みんなに平和と幸せを」と願い、作品を作っていたそうです。
そのベースには自身の戦争体験があり、「絶対に戦争や権力に屈してはいけないよ」というメッセージがこめられているのだと、広報の大滝さんがおしえてくれました。
なるほど、やさしいだけじゃない、強い信念が感じられる作風の秘密が、ちょっとわかった気がしました。また、鑑賞のポイントとして、ちひろ作品には『補色』といわれるワンポイントがあって、それが“描かれている子供たちにとって”どんなふうに見えているのかな?という視点で観るのもおもしろいそうです。
館内は信州産カラマツの天井と床。
大きなガラス面がたくさんあって、開放感にあふれています。
その中でおすすめはカフェ!
実は館内で一番景色がいい場所です。
ここで、ちひろが好んだイチゴのババロアやロイヤルミルクティーがいただけます。
で、すてきなのがカフェの椅子!
小学校の教室にあったような小さい椅子なのですが、大人が座ってもぴったりフィットする椅子です。
名前は「ちひろ椅子」。
この椅子に座ると目線がぐっと下がって、すわり心地がよくって、心がまろやかになります。
ちょっと子供に帰れるような感覚です。
普通、美術館のカフェは鑑賞後に利用する人が多いと思いますが、ちひろ美術館では、まずカフェでちょっとくつろいで=ちひろ椅子に座って、それから作品を観ると、より美術館が楽しめるんじゃないでしょうか。
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