福岡市は、福岡市内産の農林水産物及びその加工食品を「ふくおかさん家(ち)のうまかもん」として応援しています。さらに「ふくおかさん家(ち)のうまかもん」のウェブサイトでは、そんな私たちの食生活を豊かにしてくれる福岡市内の生産者と飲食店をご紹介。さすが食都・福岡、美味しい食材やお店がたくさん揃っています。その美味しさの秘密や調理法、保存法など、福岡市の食材の魅力をたっぷりお届けしていく企画です。
第9回目は「ヨーロッパ野菜」です。
近ごろレストランや百貨店、産直で福岡産「ヨーロッパ野菜」をよく目にするようになりました。実は昨今、「博多ヨーロッパ野菜研究会」のみなさんによって多種多様な野菜が育てられているんです。西区や早良区の農家と種苗会社、仲卸会社がタッグを組んで、栽培方法や収穫時期など試行錯誤を繰り返しながら、日々取り扱う品目や生産量の増加に励んでいるのだとか。そのおかげで、採れたての新鮮なヨーロッパ野菜に出会えるようになったというわけなのです。
「博多ヨーロッパ野菜研究会」のみなさんが育てているのは、カリーノケールやフェンネル、ビーツ、カラフルニンジン、カラフルカリフラワーなどなど。名前さえ知らない野菜もありますが、色とりどり揃っていて見ているだけも楽しく、視覚でも味覚でも食の楽しさを感じさせてくれます。
マンションが立ち並ぶ姪浜の住宅街でヨーロッパ野菜を育てている高木智代さんの畑を訪ねると、葉もの野菜だけでも実にさまざまな種類が育てられていました。
「NYで暮らしていた頃に食べた西洋野菜の味が忘れられず、福岡で探してみたのですが、高くてびっくり! それなら自分で作ってみようと15年前に栽培を始めました。難しさもありますが、日本の風土に合った野菜も多く、輸入したものより断然鮮度がいいし、味も負けていませんよ」と高木さん。街育ちの都会っ子(笑)なのに、どの野菜も力強くて元気いっぱいです。
気になるのは調理法です。「初めて出会う野菜も多いのですが、どのように食べたらいいのでしょう?」とたずねてみると、「切って生のままサラダに入れたり、オリーブオイルをかけてオーブンで焼いたり、まずはシンプルな調理法で素材の味を楽しんでみてください」と高木さん。なじみのあるバーニャカウダも、素材そのものの味が楽しめるメニューですよ。
独特の苦みが特徴で青汁の材料としても知られるケールはオーブン焼きが簡単でおすすめです。ザク切りにしたケールと適量のオリーブオイル、塩コショウをまぶし、天板の上に広げてオーブントースターで数分焼くかフライパンで炒めるだけ。こんがりパリパリになった葉先も美味しいですよ。
さらに、ポトフも素材の旨味を味わうシンプルな料理そのひとつ。サッと蒸し煮にして素材の食感や味を残すのがポイントです。
ちょっと加えるだけでも、食卓がとても華やかになるヨーロッパ野菜。日々の食卓にはもちろん、おもてなしや家族の特別な日の食事に使ってみると、お料理上手な人と思ってもらえそうですね。
福岡産のヨーロッパ野菜はJA福岡が運営する「博多じょうもんさん」でも買うことができます。
この記事はふくおかさん家のうまかもんの提供でお届けしました。
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