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魚をみんなの食卓へ

「この魚の美味しい食べ方は?」お客さんの質問に水を得た魚のように答える、一見強面の店主。熊本市で鮮魚店を営む森勢作さん(48)。店先には旬の魚はもちろん、あまり見かけない珍しい種類も陳列、常連さんはそれを目当てに訪れる。2001年以降、年々魚の消費量が減っていく現状に危機感を覚え「どうしたら魚料理に親しんでもらえるのか」と試行錯誤してきた。鮮魚店に併設した魚料理店の開店や知られていないが美味しい魚を紹介したホームページ、さらには魚を食べようと呼びかける、レゲエ調のオリジナル曲の製作…。また、ともに働く弟・広隆さん(45)と協力して子どもたちに魚のさばき方などを教える「出張お魚教室」や店の社会科見学受け入れ、学校給食への食材提供なども。新型コロナウイルスの影響で魚の販売価格の下落が続く中、スタッフや周囲と「魚食文化」を残していきたいと奮闘する「町の魚屋さん」の日々に密着した。
(製作:RKK熊本放送 / 浅木 真由美)

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