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増田明美が大予想!東京2020陸上のメダル獲得は?

7月23日に開会式を迎える東京オリンピックを前に、RKBラジオ『櫻井浩二インサイト』では今週、メダルが期待できる競技について、岩崎恭子(競泳)・森末慎二(体操)・増田明美(陸上)の3人のオリンピアンたちが、注目選手のメダル獲得の可能性についてズバリ大予想!
 
21日(水)に出演した、ロス五輪マラソン日本代表のスポーツジャーナリスト、増田明美さんは、陸上短距離、マラソン、さらに福岡県出身の選手が出場する競歩について次のように語りました。
 
櫻井浩二アナウンサー(以下、櫻井):まずお聞きしたいのが、男子の4×100mリレー。金メダル取るんじゃないかって言われていますが、誰が出場するかまだ決まっていないんですよね?
 
増田明美さん(以下、増田):そうです。リレー要員としては8人います。このうち、日本選手権で代表入りした多田修平、山県亮太、小池祐貴の3人はほぼ決まりでしょう。あと残る1人、私は桐生祥秀じゃないかと思っています。桐生さんはリオのときの様子を見ていても、バトンパスのチームワークもいいし。
 
櫻井:記録だけで考えると、サニブラウン・ハキームとか使わないのも「もったいない」なんて思ったりもするのですが。
 
増田:可能性はありますよ。サニブラウンさんは200mで選ばれていますから、そこで入ってくる可能性ありますし。やはり直前の調子次第なのでしょうね。
 
櫻井:メダルは何色が取れると見ていますか?
 
増田:金を目標にしていますからね、選手たちは。日本の選手たちはバトンパスがうまいのと、個の力が強い。群雄割拠の戦国時代でみんなしのぎを削ってきて、1人1人が強くなっているうえに、繋ぎ(バトンパス)も上手いわけだから、可能性は高いですよね。
 
櫻井:そして、札幌までコースの下見をしてきたという増田さんは、やっぱり女子マラソンに注目しているんでしょう?
 
増田:女子も男子も、東京オリンピックが1年延期になったっていうことが、プラスに出た選手とマイナスに出た選手がはっきりしているんです。プラスになった選手は鈴木亜由子。完全にケガが治って、いまは北海道合宿で、千歳とか網走とか士別とかで練習をしていて、最後の40キロ走では後半を1キロ3分10秒台で走っている。
 
櫻井:え?うそ!(驚)
 
増田:彼女は頭もいいし、もう本番を絶対外さないんですよ。しかも亜由子さんは暑さが大好物ですから。他の選手が苦手としている暑さに強いんですよ。過去には北海道マラソンで優勝しているし。一山麻緒もいいですね。ワコール陸上部の永山監督のもと、だいたい1キロ3分15秒、本番ではこんな早いペースで進まないと思うんですけど「世界と戦うために」って言って、1キロ3分15秒で、インターバルトレーニングもペース走も40キロ走もイメージしながらやってきていて、すごく順調に仕上がっています。暑いっていうことは、きっと日本の選手たちにはプラスに働くと思います。
 
櫻井:男子の大迫傑はメダル取れそうなんですか?
 
増田:大迫さんがいいんですよ。トラックのスピードもアメリカでのレースで1万m27分台で走って、10分後にまた28分ぐらいで走って。ちょっとありえないようなスケジュールをこなし、ケニアの合宿も春先に行っていて、マイペースでずっと順調に積み重ねて、積み上げができているのが大迫さん。服部勇馬もマイペースできています。
 
櫻井:大迫、期待しちゃうんですよね。どこまでいけるのかなとかね。
 
増田:開拓者だもんね。宮本武蔵みたいな感じですよね。
 
櫻井:無観客での開催になりましたけど、そのあたり選手たちはどう見ていますか?
 
増田:それは応援があった方がいいですよ。私も選手のとき、大声援を浴びると、膝が3センチぐらい上がっていましたから。マラソンって先が長いじゃない。そんな中で沿道からのワーッというボリュームは(効果が)大きかったんだけど、でも選手に話を聞いてみると「中止になるかもしれない」とか「また延期か」とかって言われているところを経験しているから、開催してくれただけでありがたいって。無観客でも応援がなくなるわけではなくて、形が変わっただけだからね。競技会を開いてくれるだけもありがたいっていうのが選手たちの声です。
 
櫻井:最後に福岡県出身の選手が競歩で2人いるんですよね。
 
増田:そうなんですよ。50キロ競歩で勝木隼人、福岡県大野城市出身です。勝木さんは2018年のジャカルタでのアジア大会で金メダルを取っています。女子の方では20キロ競歩で藤井菜々子。
 
櫻井:北九州市立高校出身ですね。
 
増田:そうです。藤井さんはドーハの世界選手権でも7位入賞していますから、暑さもいけます。
 
櫻井:そんな地元の2人にも注目しながら、陸上は一体、メダルがいくつ取れるのか、楽しみにしています。

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