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巣鴨日記  BC級戦犯 獄中の記録

2021年第15回
制作:RKB毎日放送
ディレクター:大村 由紀子

福岡市の博多商人の家に生まれた冬至堅太郎は、陸軍主計中尉として西部軍に所属していた1945年6月、福岡大空襲で母を失う。西部軍司令部の敷地内で母の棺をこしらえていたところ、九州内で墜落したB29爆撃機の搭乗員たちが処刑される場面に遭遇する。「処刑役には自分がふさわしい」と名乗り出た堅太郎は、借りた軍刀で米兵を殺害した。1人を斬ったあと、さらに処刑を命じられ、あわせて4人を手にかけた。この行為が戦後、BC級戦犯として、軍事法廷で裁かれることになる。米軍に捕らえられ、東京・池袋にあったスガモプリズンに収監された堅太郎は、その日から日記をつけ始める。
母を亡くした怒りから行動を起こしたことで戦犯に問われ、妻子を苦しませる結果になったことへの苦悩。自らをみつめ、戦争について考える堅太郎。3年後、横浜裁判で堅太郎に宣告されたのは、絞首刑だった。克明に記された冬至堅太郎の日記から、スガモプリズン、戦犯死刑囚の日々をたどる。

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