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木材がよみがえる! “クラフトの父”が魔法をかけた

大分県湯布院に全国の木工職人たちから注目を集める工房がある。
「アトリエときデザイン研究所」は木製食器をデザイン・製造している。
代表を務める時松辰夫さん(75)は製材所などで出る廃材や間伐材を使ってオシャレな木製食器を生みだす。デザイン性と技術力の高さは全国に広く知られ、『日本クラフト展(2008年)』では日本一となる大賞を受賞した。

このオシャレな食器たち、実は製材所などで出る廃材や間伐材を使っている。細かい廃材を丁寧に接着し、研磨することでまるで一枚板のようななめらかさと強度、そして美しい木目を生みだす。
「食器洗浄機に入れても、曲がることはないですよ。」
木の性質を生かした木組みと、細かな塗装技術によって、手入れの要らない強い木製食器を完成させた。
時松さんはこれまで380人もの弟子たちにこの技法を伝え、最近では韓国からの研修生も招き入れた。月1回は全国各地に技術指導に赴くなど、広まりを見せる時松イズム。

「ローカルからグローバルに」がモットー。山村の小さな工房から育つ新しい芽が、じわじわと全国にそして世界に広まっている。
アトリエときデザイン研究所(工房・販売)
大分県由布市湯布院町川上2666-1
TEL:0977-84-5171

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