中国・広州からのレポートを担当している福岡広州ライチ倶楽部のヘイワード順です。
今日は、広州の麺グルメについてご紹介したいと思います!
中国で、「麺」という字は「面」という字に訳します。「面」の意味は、主に小麦粉で作られた料理を指します。
例えば、中国語の「拉」は引く、という意味で、小麦粉を引っ張って作るラーメンは「拉面」。小麦粉を包んで焼き上げるパンは「面包」、という具合です。中華料理のイメージとして挙げられる餃子も肉まんも、中国では全部「面」料理。小麦粉が収穫される中国北方を発祥とする料理です。
それでは、中国南方を発祥とする広東料理はどうかというと、こちらの主食は「米」です。日本と同じように白米としても食べますし、炒飯やお粥、米粉にして調理することもあります。
米粉料理は「粉」と呼ばれ、多くの「粉」料理が存在します。大阪名物の「粉もん」とは一味違った「粉」文化が展開されているのですね。
では、そんな広州は、麺好きが路頭に迷ってしまう街なのか?
いやいや、そこは「食は広州にあり」。抜かりはありませんよ。広東料理を代表する麺料理「ワンタン」があるのです!
今回は、香港からの列車が到着する広州の玄関・広州東駅から徒歩10分。地元でも人気の「鑫記伝統竹昇面」というお店にお邪魔してきました。
さて、まずはこの店の店名にもなっている「竹昇面」。元々「竹竿面」と呼ばれた広州の郷土料理です。竹竿の「竿」という漢字が、広東語の発音であまり縁起が良くなかったので「昇」という縁起の良い漢字に置き換えられたということです。中国の人気グルメ番組「舌尖上的中国(舌の上の中国)」で取り上げられ、一躍有名になりました。
作り方は、いたってシンプル。小麦粉に生のアヒルの卵を入れ、しっかりこねます。しばらく発酵させたら、その上に太い竹竿を置き、竹竿の反対側に人が乗り体重をかけることで押し潰します。そして、ある程度形になったら、薄く切り出してワンタンの皮を作ります。また、同じものを細く切り出して麺も作ります。こうして作られたワンタンや麺は、コシがあって、鶏の卵を使うよりさっぱりした味に仕上がります。
注文する際は、ワンタンのみ、麺のみ、ワンタンと麺の両方、と選べます!
スープに入れて色んな具材を楽しむも良し、スープなしでトッピングを楽しむも良し。値段も16~32元(約280~560円)と超お手頃。お昼や夕方時刻になると、地元の人たちや若い学生たちで賑わっています。
今回は、普段、日本語を教えている日本語学科の大学生4人を引き連れて行きましたが、美味しいワンタンや麺にみんな大喜び。広州出身の人達は、やはり時々このワンタンを食べたくなるようで、日本で言うラーメンやうどんに近いような庶民の食べ物のようですね。
なお、この「ワンタン」。実は、「雲呑」と「饂飩」という二つの呼び方があります。広東式は「雲呑」で、上海などでは「饂飩」と呼ばれます。作り方も微妙に異なり、「雲呑」は、皮が厚めで、豚肉や野菜、蝦などを入れて茹でます。麺と一緒に食べることも多いです。
「饂飩」の方は、皮が薄めで、小麦粉をこねる段階で卵を入れません。具材も肉や野菜に砂糖などを加えて作るようです。その他、皮で包んだ時の形も違っています。
皆さん、お好きなのは、どちらの「ワンタン」でしょうか? 私は、どっちも大好きです!
≫ facebook.com/RKBGLOBALMEDIA/
今日は、広州の麺グルメについてご紹介したいと思います!
中国で、「麺」という字は「面」という字に訳します。「面」の意味は、主に小麦粉で作られた料理を指します。
例えば、中国語の「拉」は引く、という意味で、小麦粉を引っ張って作るラーメンは「拉面」。小麦粉を包んで焼き上げるパンは「面包」、という具合です。中華料理のイメージとして挙げられる餃子も肉まんも、中国では全部「面」料理。小麦粉が収穫される中国北方を発祥とする料理です。
それでは、中国南方を発祥とする広東料理はどうかというと、こちらの主食は「米」です。日本と同じように白米としても食べますし、炒飯やお粥、米粉にして調理することもあります。
米粉料理は「粉」と呼ばれ、多くの「粉」料理が存在します。大阪名物の「粉もん」とは一味違った「粉」文化が展開されているのですね。
では、そんな広州は、麺好きが路頭に迷ってしまう街なのか?
いやいや、そこは「食は広州にあり」。抜かりはありませんよ。広東料理を代表する麺料理「ワンタン」があるのです!
今回は、香港からの列車が到着する広州の玄関・広州東駅から徒歩10分。地元でも人気の「鑫記伝統竹昇面」というお店にお邪魔してきました。
作り方は、いたってシンプル。小麦粉に生のアヒルの卵を入れ、しっかりこねます。しばらく発酵させたら、その上に太い竹竿を置き、竹竿の反対側に人が乗り体重をかけることで押し潰します。そして、ある程度形になったら、薄く切り出してワンタンの皮を作ります。また、同じものを細く切り出して麺も作ります。こうして作られたワンタンや麺は、コシがあって、鶏の卵を使うよりさっぱりした味に仕上がります。
スープに入れて色んな具材を楽しむも良し、スープなしでトッピングを楽しむも良し。値段も16~32元(約280~560円)と超お手頃。お昼や夕方時刻になると、地元の人たちや若い学生たちで賑わっています。
今回は、普段、日本語を教えている日本語学科の大学生4人を引き連れて行きましたが、美味しいワンタンや麺にみんな大喜び。広州出身の人達は、やはり時々このワンタンを食べたくなるようで、日本で言うラーメンやうどんに近いような庶民の食べ物のようですね。
なお、この「ワンタン」。実は、「雲呑」と「饂飩」という二つの呼び方があります。広東式は「雲呑」で、上海などでは「饂飩」と呼ばれます。作り方も微妙に異なり、「雲呑」は、皮が厚めで、豚肉や野菜、蝦などを入れて茹でます。麺と一緒に食べることも多いです。
「饂飩」の方は、皮が薄めで、小麦粉をこねる段階で卵を入れません。具材も肉や野菜に砂糖などを加えて作るようです。その他、皮で包んだ時の形も違っています。
皆さん、お好きなのは、どちらの「ワンタン」でしょうか? 私は、どっちも大好きです!
≫ facebook.com/RKBGLOBALMEDIA/
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう