中国・広州 クラフトビールブーム編!RKB海外戦略特派員の現地レポート

中国・広州 クラフトビールブーム編!RKB海外戦略特派員の現地レポート

中国・広州からのレポートを担当しております福岡広州ライチ倶楽部のヘイワード順です。
今日は、広州のクラフトビール事情についてご紹介したいと思います!

皆さんは、「クラフトビール」をご存じでしょうか? クラフトビールは、小規模の醸造所で生産されるこだわりのビールの事を指します。大手メーカーが大量生産で作るようなビールとは違い、職人が丹精込めて手作りで作る工芸品(craft)のようなビールということで「クラフトビール」と呼ばれています。

こう言うと、日本だとご当地ビールを思い浮かべてしまうかもしれませんが、実は、中国では今までも各地の大手ビール企業による地ビールが市場を形成していました。例えば、青島の「青島ビール」は有名ですね。広州にも「珠江ビール」というご当地ブランドが存在します。こうした大手ビール企業による大量生産のビールは、小規模の醸造所ではないためクラフトビールとは呼ばれません。

これらのビールは、通常、アルコール度数が3.5%程度と日本のビールに比べて低く、味も薄くなっています。グビグビと飲める反面、ガツンと来るような飲みごたえは足りません。こうした伝統的なビール市場は、飽和状態を迎えておりまして、近年は生産量が下降気味だそうです。

それに代わって、若者の人気を集めているのが、この「クラフトビール」です。クラフトビールは、生産者のこだわりを反映しているので、一品一品の味と香りには多種多様な個性があります。苦味、雑味、アルコール度数はそれぞれ異なり、中には、グレープフルーツやマンゴー、ドリアンといったフルーツフレーバーのあるもの、酸味のあるものや山椒や唐辛子を原料に使っているものまであるそうです。

そのため、通常、クラフトビールが飲めるビアバーに行くと、目安としてメニューに苦味とアルコール度数の表示が書かれています。アルコール度数も様々で、3%代のビールから10%を超えるビールまであります。

市場としても、このクラフトビール人気は注目を集めていて、「ブリュワー」と呼ばれるビール製造所に投資が集まったり、大手ビール会社が有名ブリュワーを買収したりしています。(「大手ビール会社がやっちゃったらクラフトじゃないじゃん」という意見もありますが…)中国食品工業協会のビール専業委員会HPによれば、ブリュワーの数は、2012年の7社から2018年には848社に急増、クラフトビールの消費量も57.6万トンから87.9万トンに増加をしているそうです。

ただ、それでもアメリカにおけるクラフトビール市場がビール市場の13%を占めるのに対して、中国ではまだ2.4%に過ぎないということで、これはまだまだ伸びるぞー、と期待されています。

なお、クラフトビールの価格は、通常のビールより少し高め。スーパーで販売しているビールの価格を比べてみると、「珠江ビール純生」の500ml缶は7.5元(約130円)、中国産のクラフトビールは18.5元(約310円)となっています。ビアバーに行っても、1杯1,000円〜1,500円と高めの設定。

広州では若者が好むオシャレなビアバーが急増していて、外国の輸入ビールに加えて中国産のクラフトビールも増えています。中には広州産のオリジナルクラフトビールだけを扱ったビアバーなんかもあり、地域の独自性も生まれています。ここでは、「とりあえずビール!」なんて話ではなくて、1杯1杯よく選んで、それぞれの個性を味わいながら楽しむ感じなのですね。

さて、そんな中国のクラフトビール市場ですが、「怒りの宇宙人」や「雷神」など、面白いネーミングのビールがあったり、デザインがオシャレな缶ビールがあったり、種類が豊富な分、自分好みのビールを探す楽しみが広がっています。広州では、そんなクラフトビール愛好家の日本人が集う「ビール部」もあって、皆でワイワイとクラフトビール巡りを楽しんでいます。

亜熱帯に属する広州では、1年の半分くらいは暑い夏が続きます。でも、おかげで今日もクラフトビールが美味しく飲める! 暑い広州に感謝のひと時ですね!

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