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中国・広州の朝ごはん編!RKB海外戦略特派員の現地レポート

中国・広州からのレポートを担当しております福岡広州ライチ倶楽部の奥田です。 今日は、広州の朝食事情とおすすめ料理についてご紹介したいと思います!

「食は広州にあり」として有名な広州市。なぜそんなに食文化が発展したのかと言えば、 広州が中国の一大貿易拠点として発展してきたことと関係があります。貿易が盛んな ところでは、様々なモノが行き交います。当然、珍しい食材や香辛料も取引され、 国内外から様々な食料品が集まってきます。そうなると、広州の料理人たちは 多種多様な食材をかけ合わせた料理の創作に腕を振るいますし、その料理に広州人が 舌鼓を打つ、という事になるのです。

その中でも、中国で貿易といえば、やはり「お茶」ですね。広州には中国各地のお茶 が集まりました。するとそこで、お茶を飲む文化も発展します。広東特有の風習である 「飲茶」がそれです。実は、「飲茶(ヤムチャ)」とは広東語で、標準語では、 「早茶(ザオチャー)」と言います。「朝早くからお茶を飲む」、そんな習慣を指して います。広州では、朝早くから人々が茶楼に集まり、お茶を飲みながら、のんびり お喋りを楽しみ、その中で情報交換やビジネスが行われてきたと言われています。 実に貿易都市らしい光景ですね。

さて、ゆっくりお茶を飲んでいると、当然食べ物も欲しくなりますよね。いわゆる 「茶点(お茶請け)」です。そこで、お茶を飲んでいる間に少しずつ食事が取れる ようにと、せいろなどに料理が小分けされて提供される「点心」が発展してきました。

「エビ餃子」「焼売」「小籠包」「春巻」「焼豚まん」「エッグタルト」等々。飲茶で提供 される料理は多種多様です。そして、その食文化は、広東料理の代名詞として広州の街 に根付き、今や朝昼晩、いつでも飲茶が楽しめるようになっているのです。

そして、そんな飲茶の中でも、是非是非、食べていただきたいのが「腸粉(ちょうふん)」 です。これは、水に浸した米粉を蒸して薄い膜を作り、その上に具材を載せ、卵焼きの ようにくるっと巻き込んで作ります。代表的な具材はエビですが、他にも豚肉や牛肉、 たまごやキノコを巻いたものなど、様々な種類があります。見た目が腸に似ているから 「腸粉」なのですが、その味は、まさに絶品。ちょっと弾力ある米粉の膜の中から、 プリプリのエビの食感が現れて・・・ あー、たまりません! スルスルっといっちゃいます!

もちろん、広州の現代人は、朝から優雅にお茶を飲んでおしゃべりをする余裕は ありません。でも、そんな忙しい朝にも、この飲茶の定番料理「腸粉」は根付いて います。朝から「腸粉」だけを提供するお店もたくさんあって、多くの人が腸粉を スルスルっとかき込んでは、足早に職場や学校に向かっていきます。

広州に来る機会があれば、ぜひ「腸粉」から始まる広州の朝を体験してみてください!

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