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月経カップや吸水ショーツ…話題の新語「フェムテック」火付け役に聞く

月経カップや吸水ショーツ…話題の新語「フェムテック」火付け役に聞く

「ユーキャン新語・流行語大賞」が12月1日に発表される。そこで、RKBラジオ『櫻井浩二インサイト』では、今週、ノミネートされた新語・流行語の当事者に話を聞いている。11月30日の放送では生理や更年期といった、女性の健康課題をテクノロジーで解決する技術「フェムテック」について、吸水ショーツや月経カップといった製品を扱っている、fermata株式会社の中村寛子さんに話を聞いた。

 

櫻井浩二アナウンサー(以下、櫻井):新語・流行語大賞にノミネートされて、どう感じましたか?

 

中村寛子さん(以下、中村):「フェムテック」という言葉自体は、2012年から2013年ごろに生まれたと言われています。私自身も2017年頃にこの言葉に出会い、2年間にfermata株式会社を創業しました。しかしまだそのときは、フェムテックの「フェ」の字も日本国内では聞こえてきませんでした。去年の夏ごろに、東京に実店舗をオープンさせたのですが、ちょうど他の企業もフェムテックについて動き出して、よく目にするようになりました。

 

櫻井:fermata株式会社を立ち上げたきっかけは何ですか?

 

中村:もともとはフェムテックのプロダクト(製品)を作りたくて、事業計画を作り投資家へ回っていたのですが、フェムテック産業がまだまだ知られていないと痛感しました。その一方で、世界でフェムテック市場がどのくらいあるのかを調べると、当時でも200社以上あることが分かりました。しかも、その9割は日本に入ってきていませんでした。そこで、まずは、日本にまだないフェムテック産業の土壌を作ることを始めました。

 

櫻井:広める中で、問題はありましたか?

 

中村:問題は2つあって、1つ目は規制です。新しい選択肢が入ってくるとき、規制を緩和するという「アップデート」が間に合いませんでした。2つ目は価値観です。こちらの方が問題としては大きくて、製品を見ても「これ、使っていいのかな」という不安が先に生じます。また、(生理中は)身体がつらい、痛いが当たり前になって、それに対して気づいていなかったり、声に出せなかったりするという現状があると感じました。まずはそのモヤモヤを整えることで、製品を作るサプライヤーが生まれやすい環境を作ることができると思いました。

 

櫻井:どんな製品を取り扱っているんですか?

 

中村:フェムテックは女性特有の健康課題を解決するテクノロジーのことなので、月経から不妊、妊活、妊娠、産後、更年期、セクシャルウェルネスに関する商品を扱っています。特に、月経に関する商品が多く、吸水ショーツや月経カップが中心です。吸水ショーツは月経時の新しい選択肢として広まっています。ユニクロやGUが吸水ショーツを発売したことで、多くの人の目に触れる機会が増えました。「なんだろう、これ」という疑問から、新たな選択肢として広まっていると感じています。月経ひとつとっても、100人が100人それぞれの悩みや症状があるため、全員の問題を解決できているとは思いませんが、ちょっとしたモヤモヤや不快感を解決する手段が増えていると思います。

櫻井:「フェムテック」という言葉が出てきて、世の中の意識が変わってきていますか?

 

中村:女性活躍を推進する企業が増えていますが、そのほとんどが「キャリア」に主眼を置いたものでした。フェムテックが広がっていく中で、従業員の「健康」に対して注目している企業も出てきているので、そこは変わっていると思います。新しい選択肢をより多くの人に知ってもらうために、さまざまな企業とコラボして、フェムテック産業を盛り上げていきたいです。

 

月経や妊活など、今までタブー視されていた問題が、「フェムテック」により、女性がなかなか声を上げにくかった痛みや不安、モヤモヤを解決する選択肢が増えている。女性特有の悩みは年齢や環境により変わっていき、不安が完全に解消されることはない。そんな中でも、不安を軽減する商品や考え方が社会に浸透することで、女性が生きやすい世の中になっていくのかもしれない。

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