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魅せるジェラートで世界に勝負!

イタリア国内でジェラートを販売する店・ジェラテリアは、およそ35000軒。この数は人口対比すると、日本におけるコンビニの実に1,3倍以上。そのジェラートの本場イタリアでジェラートの世界大会が開催された。

19か国から集まった36人のファイナリストの中、東アジア代表として挑んだのが、長崎のパティシエ・有田好史さんだ。彼のジェラートはパティシエの技術を生かした演出で、そのショーケースはまるで宝石箱のような華やかさだ。長崎の小さなカステラ屋の2代目として生まれた有田さんは、海外も視野に入れて修業を始めたばかりの21歳の時、父の急死で店の再建という現実と向き合うことになった。

一度は遠のいた世界の舞台にたつ夢が、今、世界大会出場という形で、巡って来た。完全アウェイの中、来場者の心をつかむために、有田さんは、イタリアでブームになっているドルチェをジェラートで再現する作品で勝負に出る。ワールドツアーにちなんだデコレーションにも余念がない。
数万人が繰り出す3日間の大会で、果たして、彼の味は、その演出は、イタリア人の心をつかむことができたのか?
代表者:代表取締役社長:有田好史さん
経営企画室本部長:丸尾聖子さん
住所:事務所:長崎市畝刈町(あぜかりまち)1613-318
電話:注文・問い合わせ:0120-111-999
事務所:095-850-7793
HP: http://www.patisserie-arita.jp その他:長崎に6店舗を展開、年中無休、 ジェラートは時津店、出島店、浦上店で、300~400円で販売

取材後記

チョコレートの燻製に、オリーブ、ジャスミン、セロリ、ローズ、ゴルゴンゾーラ、
この味がジェラートになったら?とご想像ください。
試してみると、有り!なんです。おいしいんです!さすがファイナリスト。

のべ2000人をこえる中から選び抜かれたジェラート職人が作るだけのことはあります。
私も取材と称して、しっかり堪能させていただきました。
ジェラートの世界大会は朝から仕込みが始まり、終わるのは夜の11時。これが3日間。
終了時間が間違いでは?と思ったのですが、現地へ行って納得しました。
夜になって、どんどん来場者が増え始め、最も賑わうのは午後9時~10時。
それも小さな子供からお年寄りまで。
聞くと、食事のあとにジェラートを食べながらそぞろ歩くのがイタリア人の楽しみの
ひとつだとか。それを裏付けるように、人口対比をすると、イタリアのジェラテリアは日本のコンビニの1、3倍以上もあるんです。おそれいりました。

大会の結果は、残念でしたが、アリタのブースは、会場でも1、2を競うほどの行列が
できていただけに一般票の比率がもう少し高ければ・・・と思わないではいられません。
有田さんは「セキュリティーがかかった人生なんてつまらない」と、おっしゃいます。
世界への挑戦は、このままでは終わらない予感がします。

担当:NBC長崎放送 平井亜子

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