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ナチュラルブーム牽引!野の花を花束に

今、花き業界はナチュラルブーム!野原から摘んできたような小花を使ったブーケやアレンジメントが人気だ。そのブームを牽引する生産者の1人、佐世保市のワイルドプランツ吉村の吉村圭さん(45)が力を入れているのはマトリカリアだ。マトリカリアはキク科の小花で、一般的にはバラやガーベラなどメインの花材に添える脇役。

しかしここ数年のナチュラルブームで需要は一気に伸び、吉村さんのマトリカリアは全国の有名フローリストから、引っ張りだことなっている。
理由の1つは品種開発。吉村さんが生産する16種類のマトリカリアのうち13種類はオリジナル品種。つまり「世界でここだけの花」だ。 もう1つは染色技術。白いマトリカリアを自然なブルーやピンクに仕上げる。

通常、花の染色は「吸い上げ」という方法を用いるが、吉村さんの方法はそれとは異なる。試行錯誤の末開発した門外不出の技術だ。吉村さんは花の生産だけでなく、業界を変える取り組みにも力を注ぐ。全国の若手生産者や生花店、市場関係者で作る「全国花き業界若手会」を11年前に発足させ、相互交流を深めるイベントも行っている。吉村さんの花生産にかける思いと、マトリカリア人気の秘密に迫る。
■取材先
会社名:有限会社ワイルドプランツ吉村
担当者:吉村圭さん(プロデュースマネージャー)
住所:長崎県佐世保市重尾町2654-5
電話:0956-38-8700
HP:https://www.facebook.com/kei.yoshimura1 その他:
番組でご紹介したマトリカリアを扱っている生花店
「フラワーバルーン」
(佐世保市干尽町2-3 Tel:0956-31-1131)

取材後記

「マトリカリア」という花の名前自体、この取材を通して初めて知りました。…が、どこかで見たことがあるような、子供のころ遊んだ原っぱを思い出して懐かしい気持ちにもなるような、マトリカリアはそんな花でした。

番組内ではご紹介できませんでしたが、佐世保にはもうひとつナチュラルブームで大活躍している花があります。「アスチュルベ」という花で、実はこれにも、番組内で「企業秘密」として紹介していた染色方法が用いられています。 吉村圭さんの頭の中には、マトリカリアの次に“来る”花が見えているそうです。ワイルドプランツ吉村が次にどんな花を世に送り出すのか、楽しみです。
担当:NBC長崎放送 城代奈美

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