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こども病院おはなし会

参加人数 : 4人(3年生男児、4年生男児、5年生女児、6年生女児)

作品
(1)「あめあがり」
文・きむらゆういち  絵・梶山俊夫
小峰書店
(2)「うごいちゃだめ!」
文・エリカ・シルヴァマン 絵・S.D.シンドラー 訳・せなあいこ
アスラン書房

梅雨の晴れ間となったこの日、こども病院のひまわり学級には4人のお子さんが集まってくれました。
始めに田畑竜介アナウンサーが朗読。作品は、きむらゆういちさんの「あめあがり」。物語の語り手は犬のジョンです。

<あらすじ>
「いつも一緒に遊んでいる飼い主のゆうくんが、お母さんと大げんか。ぼくの散歩もごはんも忘れてる。
ゆうくんを心配してクウンクウンってないていたのに、ゆうくんったらぼくにむかって「うるさい、ジョン!!」「おまえがうるさいからわるいんだい!」と怒鳴ってぴしゃりとガラス戸を閉めちゃった・・・。
ひどい・・・。
あんなやつ だいきらいだ。
ぼくのことなんて どうだっていいんだ。
もう ぼくのことなんて いらないんだ。
その時雨が降り出した。
ぼくは一人で、町の方へ出ていってやった!
道すがら、ゆうくんと一緒に遊んだり散歩したときの思い出が次々とよみがえってくる・・・
。 いやな思い出もあるけど・・・でも、ゆうくんがボクのことを抱きしめてくれたり、ママから怒られているときにかばってくれたり、早起きして朝ご飯用意してくれたり・・・いっぱいボクにやさしくしてくれたんだよな・・・。
そんなとき
ゆうくんがボクを探して迎えにきてくれた!
嬉しくってボクはあいつのむねに飛び込んでいった!」
続いては田中みずきがエリカ・シルヴァマンの「うごいちゃだめ!」を朗読。
犬に続いて、鳥のお話。
<あらすじ>
「ある日、あひるががちょうにチャンピオン目指して“うごいたら まけ”競争を提案。その瞬間から、あひるもがちょうもカチン、コチン・・・。
まるで置物のようになって全く動きません。
蜂やウサギやカラスがちょっかい出しても、もの凄い風が吹き飛ばしても、ぴくりともしません。どちら非常に忍耐強い!
そこへお腹をすかせたキツネが二羽を見つけて「きょうの ばんめしと、あしたの ばんめし ごちそうが かってに ころがってる!」といって袋に入れて家に持ち帰りました。
さあたいへん。
「がちょうさん、もううごいて!おねがい!」
「もしかして、怖くて動けないんだったら・・・私のせいだ・・・」
キツネががちょうをグツグツ煮立った鍋の中へ入れよう・・・としたその瞬間!
「ぐわあ~っ!あたしの ともだちを りょうりしちゃ だめ!」
友達を助けるために、それまで全く動かず頑張っていたあひるが、
キツネのしっぽや鼻先にかみついた~!
何があっても私がチャンピオンになるんだと意気込んでいたあひる。
勝負あり。
素直に負けを認めたあひるでしたが、そんなあひるにガチョウはどんなことをいったでしょう??
だいたいおわかりでしょう(笑)
二羽は仲良く、キツネが作っていた熱々のスープを飲み干しましたとさ。」

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