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RKBアナウンサー朗読会「お話能舞台」

(1)オープニング  「オリンピック・トリビア」

約400人の方にお集まりいただいた今回のお話能舞台、奇しくも開催日の8月6日はリオデジャネイロ・オリンピックの開幕日でもあったので、オープニングはメンバー一人一人が自己紹介を兼ねて、オリンピックにまつわる小ネタ、オリンピック・トリビアを紹介することからスタート。トリビアの書かれた大きなフリップをそれぞれが掲げると、会場からは「へぇー」という声が上がりました。

(2)彦一とんちばなし「すいかどろぼう」  小山勝清・作

今年は休憩を挟んで、前半3作品、後半2作品という構成でした。
前半のテーマは「2016年上半期を振り返る」
まずは上半期一番大きな出来事として「熊本地震」を取り上げ、それにまつわる話として熊本の民話「彦一とんちばなし」から「すいかどろぼう」という作品を朗読しました。
村のすいか畑から、深夜すいかが盗まれてしまう事態を、彦一がとんちを使って解決するという話を、子供たちも笑顔で聞いてくれました。

(3)「ちいちゃんのかげおくり」  あまんきみこ・作

前半2作品目は、小学校の教科書でもおなじみの「ちいちゃんのかげおくり」
8月6日は広島・原爆の日。広島は今年、アメリカのオバマ大統領が現職の大統領として初めて訪問したことでも話題になりました。
我々アナウンサーが、特別な日に出来ることは戦争の悲惨さ・悲しみを伝えることと考え、数多くある戦争絵本の中から選んだ作品です。
会場はすすり泣く声に包まれました。

(4)「無人島大相撲中継」  東野圭吾・作

前半最後は、RKBアナウンサーの朗読会で初めて朗読する東野圭吾さんの作品、
「無人島大相撲中継」でした。 東野さん得意のミステリーではなく、人間の愚かさ・醜さをユーモラスに描いた作品で、 最後のオチに会場全体から笑いが起こりました。

(5)「おによりつよい およめさん」  井上よう子・作

後半は「夫婦愛」がテーマ。
最初は「おによりつよい およめさん」という昔話でした。
村人から恐れられていた鬼が、その村で一番強い「とら」というお嫁さんをもらって、 最後は尻に敷かれてしまう話に、会場は終始大爆笑。自らの姿にダブる方も多かったのでは?!

(6)「夕鶴」  木下順二・作

そして大トリは鶴の恩返しをモチーフに作られた戯曲「夕鶴」。
ナレーション部分が一切無く、登場人物の掛け合いのみという作品ですが、 池尻アナの「つう」と龍山アナの「与ひょう」の掛け合いは絶品でした。
最後「つう」が鶴となって「与ひょう」の元を離れてしまうシーンは多くの方が涙したはずです。

今年も、たくさんの方々に盲導犬募金にご協力いただきました。
皆さんの拍手・笑い声が朗読の際、力になりました。
ありがとうございました!

作品作者朗読
オープニング『オリンピック・トリビア』--
彦一とんちばなし(すいかどろぼう) 小山勝清【偕成社】櫻井浩二・龍山康明・三好ジェームス
ちいちゃんのかげおくりあまんきみこ【あかね書房】田中みずき・龍山康明・池尻和佳子・三好ジェームス
無人島大相撲中継東野圭吾【集英社】三好ジェームス・龍山康明・池尻和佳子・櫻井浩二・田中みずき
おによりつよい およめさん井上よう子【岩崎書店】三好ジェームス・櫻井浩二・田中みずき
夕鶴木下順二【金の星社】池尻和佳子・龍山康明・三好ジェームス・櫻井浩二

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