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1貫から好きなネタを注文できる町の寿司屋5選

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※大池どんぽ(春吉)
寿し処 うえ田(渡辺通)
寿司 まさ庄(百道浜)
福ずし(西新)
寿司割烹 矢倉寿司(住吉)

1皿100円台の回転寿司からミシュランガイドで星付きに選ばれる高級店まで、寿司屋ほど幅の広い業態もありません。もともとは江戸前の屋台から生まれたファストフードでもあり、サクッと手軽に食べられるのが寿司の魅力。安くて美味しいだけでなく、大将の人柄も含め地元に根づいて愛されている町寿司を5軒紹介します。

春吉の町寿司で、大将お得意の一品料理とおまかせにぎりを【大池どんぽ】

大池どんぽ1 大池どんぽ2

「大池どんぽ」という聞き慣れない屋号は大将・浦茂幸さんの故郷である長崎の方言で、ドンコとも呼ばれるの小魚のこと。1974年(昭和49年)に南区の大池通り沿いに店を構えた時からの屋号で、清水、春吉と場所を移した今もそのまま引き継いでいます。メニューは一品料理5~6品とにぎり寿司8~9貫のコースがメイン。下積み時代に裏方として煮物や焼き物をみっちり仕込まれたという一品料理は多彩なレパートリーで、旬の素材を使いながら酒飲みのツボを押さえた心憎い味付けです。
にぎりはその日の仕入れによって、細かな包丁を入れたイカのシソ巻きやキモを海苔で巻き込んだカワハギなど、美しい流線型に握られた小ぶりなシャリに乗ったネタには細やかな仕事が施されています。春吉の奥まった場所という立地で2軒目、3軒目の利用も多く、深夜3時まで営業しているのもかなり貴重な存在。大将との会話が弾めばついつい夜が更けていく、気さくな町寿司です。
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天神南の路地裏でおよそ半世紀。風格を感じさせる老舗の町寿司【寿し処 うえ田】

うえ田1 うえ田2

天神南エリアで、およそ半世紀前から看板を掲げている「寿し処 うえ田」。今では若者向けの店が多い中で、坪庭に植込みが設えられた風情のある佇まいが老舗の風格を漂わせています。白い暖簾をくぐって店に入ると、年季が入って飴色に鈍く光る一枚板のカウンターに設えたネタケースには、新鮮な魚介類がズラリ。つけ場に立つ二代目の上田裕二さんは20代から創業者である父親の元で修業し、暖簾とともにその技術を受け継いでいます。
にぎり寿司は2,000円台から4,000円前後の3種類。特上ではトロの2枚付けから始まり、美しく松笠に飾り包丁を入れたイカ、炙った頭を添えた活車エビのおどり、コウトウネギとショウガを散らしたイワシなど。それぞれのネタに合わせて一貫一貫丁寧な仕事を施しているのも、築地で修業したという先代の技が受け継がれています。庶民的な町寿司でありながらも、凛とした空気がみなぎった老舗ならではの風格を感じさせてくれる良店です。
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名店仕込みの和食と多彩な寿司で、地元民に愛される町寿司【寿司 まさ庄】

まさ庄1 まさ庄2

「福岡PayPayドーム」近くのTNC放送会館「パヴェリア」にある「寿司 まさ庄」は、今年で創業25年。昼はオフィス街に勤めるビジネスマンが詰めかけますが、夜は周辺に住む住民で賑わいます。「まさ庄」の屋号が示すように、大将の功野正直さんは西中洲の寿司割烹「河庄」でおよそ20年にわたって修行した寿司職人。名店仕込みの和食と博多前寿司が楽しめる、百道浜の町寿司として愛されています。
上にぎりは、ヒラメ、トロ、イカ、生穴子、玉子焼、車エビ、カイワレ、ホタテ、ウニ、煮穴子などの10貫。次から次へと流れるように握っていくのは、まさに熟練の手業。朝倉の柿酢を使ったシャリは程よい大きさで、サビを効かせることでネタの旨味を引き立てています。にぎりはお好みで注文することもできるほか、細巻き、中巻き、太巻きの巻き物、バッテラや穴子の押し寿司、さらには各種ちらし寿司まで。多彩な寿司メニューが用意されているのも嬉しい限りです。
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「キングオブ町寿司」と呼びたい、 誰もが笑顔になる西新の名店【福ずし】

福ずし1 福ずし2

西新商店街を西に歩いた藤崎側にあり、開店直後から満席になる超人気店の「福ずし」。壁一杯に貼られた短冊には魚介料理のメニューがズラリと並び、中でも名物は関東などからわざわざ食べに来る客もいるという「ごまさば」と「幻の生シャコ刺身」。シャコを刺身で食べられる店はめったになく、大将の溝上雄一さんが長年にわたって姪浜や伊崎・糸島などの近隣の漁港や市場から直接買い付けている信頼関係があればこそです。
にぎりは1貫からお好みでも握ってくれますが、特上にあたる「花にぎり」でも3,000円アンダーで、大トロ、フグ、ブリトロ、活車エビ、いかウニのせ、熟成生サバ、生アワビなどにイクラ小どんぶりとアラ汁が付いた豪華版です。他にも手巻きや細巻き、太巻き、バッテラ、いなりまで多彩に揃っています。常に満席という中でも笑顔を絶やさない大将と、「安くてうまい」魚と寿司に心から満足して笑顔がこぼれるお客さんの幸福感にあふれた町寿司です。
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住吉神社の参道近くで、親子二代にわたって握る下町の寿司屋【寿司割烹 矢倉寿司】

矢倉寿司1 矢倉寿司2

「住吉さん」の名前で親しまれている住吉神社の参道近くで、地元の博多っ子御用達の寿司屋として長く愛されている「矢倉寿司」。大将の高橋昇さん、息子の昌宏さん親子二代が並んでつけ場に立つ姿は、いかにも「下町の寿司屋」らしい光景です。名物の「舞茸どびん蒸し」は、カツオと昆布の出汁に白舞茸、鶏肉、蒲鉾、銀杏、水菜、柚子皮などの具材の旨味が染み出し、ホッとするような味わい。「ネタケースにある魚なら何でも作りますよ」と、気安く一品料理も作ってくれます。
にぎりは、中・上・特上の3種類で、特上は中トロ、タイ、アカガイ、コハダ、ヤリイカ、車エビ、エビ、イクラなどのラインアップ。美野島商店街の「魚の折居」から仕入れるネタの新鮮さもさることながら、やや大ぶりに握られたシャリは食べ応えも十分です。馴染みの常連客から住吉神社の参拝客、仕事で福岡を訪れる出張客まで、様々な客層から「この店があって良かった」と思われる博多の町寿司です。
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※このまとめ記事は各店記事の公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。

店舗名:大池どんぽ
ジャンル:寿司、海鮮料理、居酒屋
住所:福岡市中央区春吉2-1-11
電話番号:092-724-7848
営業時間:18:00~翌3:00
定休日:日曜
席数:カウンター7席、掘りごたつ6席
個室:なし
メニュー:一品料理500円~、刺身盛り合わせ2,000円~、おまかせにぎり3,000円~、おまかせコース6,600円~
URL:https://www.instagram.com/oike_donpo/
店舗名:寿し処 うえ田
ジャンル:寿司
住所:福岡市中央区渡辺通5-16-42
電話番号:092-761-2834
営業時間:12:00~OS14:00/17:00~22:00
定休日:日曜
席数:カウンター12席、テーブル12席、座敷8席
個室:なし
メニュー:にぎり2,750円、3,850円、4,070円
URL:https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40000410/
店舗名:寿司 まさ庄
ジャンル:寿司
住所:福岡市早良区百道浜2-3-2TNC放送会館1F
電話番号:092-852-5430
営業時間:11:30~OS13:00/17:00~OS21:30
定休日:第2・4・5水曜
席数:カウンター6席、テーブル6席
個室:なし
メニュー:小春にぎり1,650円(昼のみ)、おさんにぎり2,200円、上にぎり3,300円、特上にぎり4,400円、細巻き300円~、押し寿司1,200円~、ちらし寿司1,500円~
URL:https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400203/40010590/
店舗名:福ずし
ジャンル:寿司
住所:福岡市早良区西新5-15-28 New8西新1F
電話番号:092-822-0330
営業時間:17:30~深夜1:00
定休日:月曜
席数:カウンター10席、座敷14席
個室:なし
メニュー:カワハギ姿造り1,850円、鯨のさえずり刺身680円、車えび刺身680円、季節の旬にぎり(8貫)1,880円、にぎり1貫140円~、天ぷらの盛合せ980円
URL:https://nishijin-fukuzushi.com/
店舗名:寿司割烹 矢倉寿司
ジャンル:寿司
住所:福岡市博多区住吉3-5-8ケイジェイ博多住吉ビル1F
電話番号:092-262-1914
営業時間:11:30~14:00/17:00~22:00
定休日:水曜
席数:カウンター8席、座敷12席
個室:なし
メニュー:ランチにぎり1,050円~、中にぎり1,760円、上にぎり2,420円、特上にぎり3,300円、助六ずし770円、細巻(2本)660円~、ばってら660円、江戸前ちらし1,980円
URL:https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40011021/

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この記事を書いたひと

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