福岡県飯塚市。田畑の中に佇む「庄内のうどん王国」は、母と息子、母の妹で切り盛りする家族経営の繁盛店です。讃岐うどんの本場で修行した本格うどんを求め、開店前から大行列! 3日間の密着取材で人気のヒミツを探りました。
衝撃のコスパ!「かけうどん並」はなんと374円

福岡県飯塚市の田畑の中に現れた「庄内のうどん王国」(飯塚市綱分1768-2)。まだお昼前なのに早くも行列ができています。営業開始後すぐにおよそ50席は満席に!

福岡にはめずらしいセルフ方式で、だしも好きなだけ注ぐスタイルです。

オープン3時間前の午前8時。うどんの出汁づくりが朝一番の仕事です。母・高城静香さんが仕込みを始めます。

出汁はカツオ・イリコ・昆布をベースに数十種類の素材で作る筑豊味です。
「福岡一のうどんです」と話すのは、王国のキング、三男の高城駆さん。香川のうどん学校No.1の実力の持ち主で、熟成した生地を練り直す「鍛え直し」と呼ばれる工程を経て、もっちりシコシコの麺を生み出します。

「かけうどん並」は、衝撃の374円。シンプルだからこそおいしさが際立ちます。

揚げ物を担当するのは、長男で店長の翔優隼(シューマッハ)さん。一番人気の「鶏肉の天ぷら」は、1日100個売れるほど。
野菜をたっぷり使った「かき揚げ」も含め、なんと天ぷらはすべて110円!(※持ち帰りは165円)
さらに、ボリューム満点の「おにぎり」や「いなり」も110円。天ぷらだけじゃなかったのか……! 静香さんの妹、坂口千津代さんが丹精をこめて作ってくれます。
「最強の肉うどん」が最強たる理由
絶対に外せない最強のメニューと名高いのは、「最強の肉うどん」。なんと、隣にある「庄内のやきにく王国」(飯塚市綱分1768-2)も系列店で、翔優隼さんが肉の仕込みを進めていました。朝切りたてのバラ肉を、毎日40キログラムも炊き込むそうです。

炊き上げた肉を水で洗い、三温糖とみりん、しょう油を入れて煮込めば、甘々の肉ダネが完成!

「最強の肉うどん並」(528円)は、下のうどんが見えないほどお肉がたっぷり。なんとその量、217グラムもありました。
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そして、その肉うどんを上回る人気トップメニューが「九州産黒毛和牛の牛すじ×最強の肉うどん」(748円)。大満足のボリュームです。

夜は隣の「庄内のやきにく王国」が営業開始。「7段盛り(佐賀牛&九州黒毛和牛)」9,999円(税別)などが楽しめます。
家族全員の温かさが愛される理由
取材3日目に現れた四男の風くんは小学5年生。週末限定で母親、長男、三男、四男が勢ぞろいするそうです。風くんは、テーブルの清掃やお盆の消毒、席の案内などさまざまな仕事をこなしていました。
お客さんの要望に応えるかたちで生まれた“裏メニュー”「牛すじカレーうどん」も登場。たくさんの常連客が次々とお店を訪れていました。

「次は撮影なしでも来てください!」と高城家のみなさん。
またひとつすてきなお店を見つけました!
評判の「最強の肉うどん」に天ぷら、特大のおにぎり。ぜひ食べに出かけてみてください!
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