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「やまなし」 宮沢賢治

川底の二匹のカニの兄弟とその父親の物語。5月と12月の2部構成で、それぞれの事象が対照的に表現されていて、何度も聞き返すとどんどん引き込まれていく作品です。
5月は昼、2匹の蟹の子どもたちが、水の底でたどたどしく話しています。そのとき、1匹の魚が頭の上を過ぎていき見えなくなってしまいました。
12月は夜、大きくなった蟹の子どもたちは、流暢に話しながら、外で泡をはく競争をしていました。そのとき、黒くて円い大きな「やまなし」が落ちてきました。おびえる蟹の兄弟でしたが、父親と共にその香りを楽しみ、巣穴に帰ったのでした。

5月6日放送 担当:武田伊央

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