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規制緩和でランチ難民を救う?常時キッチンカーの出店を認める

福岡市は再開発が進む天神地区で公開空地活用の規制緩和を行い、イベント以外でもキッチンカーの出店ができるようになりました。中心部の「天神地区」で問題となっている「ランチ難民」の解消にもつながることが期待されています。


◆イベントがない時もキッチンカーが出店できる
福岡市・高島宗一郎市長「天神ビッグバンでなかなかランチの場所が見つかりにくいという声を聞く中でオープンキッチン、もしくはキッチンカーを配置しやすいような形で規制緩和をします」

福岡市で9日始まった「オープンキッチンプロジェクト」、キッチンカーやオープンカフェなどが出店しやすいように公開空地の規制が緩和されました。

RKB三浦良介「天神ツインビルの前の広場にキッチンカーが出店しています」

ビルの敷地内にある公開空地は公益性のあるイベントで年間180日以内、1イベント原則10日以内の使用などといった規制がありました。9日からはこの規制が緩和され、日常的にランチの提供が可能になりました。

カリガリカレーキッチンカー福岡・久保孔嗣代表「天神地区はキッチンカーがなかなか出店できる場所がない。場所を提供して頂いてすごく助かっています」

初日に出店していたのは東京・秋葉原の人気カレー店のキッチンカー。オリジナルのココナッツカレーや20種類以上のスパイスの効いたインドカレーが味わえます。

利用客「働いているビル前でやっていただくと大変助かります」
利用客「ひいきの店がどんどんなくなったので、便利だと思います」


◆ランチ難民解消の切り札となるか?
“ランチ難民”を生む背景には福岡市中心部で進む再開発の波があります。天神ビブレやイムズなどの商業施設の建替えが進み、天神では約50の飲食店が閉店しました。ビルの建替えが進む一方で、工事中はランチを提供する飲食店が減少し、ランチタイムには行列ができていたのです。

WeLove天神協議会・荒牧正道事務局長「ランチに少し時間がかかるという声もあるので、キッチンカーやオープンテラス等を活用して需要に応えて、働く方々の心地良いランチの時間にしていきたい」

天神ツインビル前の広場ではカレーの他、唐揚げやトルコライスなど7つのキッチンカーが日替わりで出店します。今後、福岡銀行本店ビルやピエトロビル、福岡大名ガーデンシティの広場にもキッチンカーやオープンカフェが出店する計画です。日常的なにぎわいづくりを目指すオープンキッチンプロジェクトは、ランチ難民解消の切り札となるでしょうか。

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