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山笠中継の「裏側」|アナウンサーコラム

15日は博多祇園山笠のフィナーレ・追い山笠の当日だ。今年は4年ぶりの通常開催、3連休の初日、さらに14日からは世界水泳が福岡で開幕している――とあって、例年以上に盛り上がっているはずである。私は2022年に続いて櫛田神社の桟敷席で番組の進行を担当するが、その裏側を少しお伝えしたい。

集合は、日付変わってすぐの深夜1時。メイクや浴衣の着付けをしてもらうためだ。そこから舁き山笠が待機をしている山列でリポート。打ち合わせや簡単なリハーサルを経て、早朝4時前からの生放送スタートに備える。

放送が始まると、そこはスポーツ中継さながらである。午前4時59分、一番山笠の櫛田入りを皮切りに各流も続く。その後、各中継ポイントからの映像やリポートが次々と入ってくるので、イヤホンを通して制作スタッフの指示を聞きながら状況を伝え、解説者と話題を展開していく。

正直、昨年は目が回った。目の前の映像も、ライブなのか少し前の録画再生なのか分からなくなり、頭の中が迷子になった。それでも、歯を食いしばりながら懸命に山笠を舁く男たちの姿に、心を打たれた。
午前11時59分からダイジェストも放送されるので、ぜひご覧いただきたい。

7月15日(土)毎日新聞掲載

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宮脇 憲一

RKBアナウンサー

出身地:三重県四日市市 誕生日:10月16日 趣味・特技 今年からハマりだしたゴルフ。 まだベスト106 、今年中の100切りが目標。 漫画(キングダム、宇宙兄弟、僕のヒーローアカデミア、グラゼニ、終末のワルキューレ、ワンピースなど)

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