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「101回目にして、待望の初勝利!」元ライオンズ投手が“ボートレーサー”に転身

元プロ野球選手、野田昇吾さん(30)。プロのボートレーサーになるための養成所を卒業し、2022年11月にデビュー。デビューから101走目に初勝利をマークしました。

デビューから8か月での初勝利

「水上の格闘技」と言われる、モーターボートの世界。野田昇吾さんはプロデビューから8か月が過ぎた7月9日、101戦目となるレースで初勝利を挙げました。

 

レース実況「コーストップタイミングは、5番・野田昇吾。ジワーッと出ていく雰囲気……さあ、一気にまとめて叩いていった! 並んでくる6番、粘れるか5番の野田昇吾、2人の先頭争いは2周目……5番・野田昇吾! ようやくの101走目の初勝利!」

 

野田昇吾さん「いやー、うれしかったですね。SNSで福岡の人とか、地元・糸島の人からメッセージをいただきました。いろいろな方が、ボートレーサーになっても応援してくれいるんだな、と改めて実感しました」

元日本代表のプロ野球選手から転身

野田さんは福岡県糸島市出身で、2020年まで西武ライオンズに所属した元プロ野球選手です。身長167センチ、中継ぎの投手として5年間プレーし、2017年には日本代表にも選ばれましたが、けがなどを理由に3年前のオフに戦力外通告を受けました。第2の人生として選んだのが「ボートレーサー」です。

 

野田昇吾さん「テレビで見ると(艇は)小さく見える。いざ乗ってみるとかなり大きかったです」

「もう一度プロ選手として勝負したい」

規定体重をクリアするために食事量を極限まで減らし、75キロあった体重を半年で52キロまで減量しました。壮絶な努力の末、合格倍率20倍を超える狭き門を突破。福岡県柳川市にある全国唯一のボートレーサー養成所で人生の再スタートを切ります。
最高速度は80キロにもなるボートレース。スピードが出ているため、小さな波でもすごい衝撃があります。腕力はもちろん、体幹や判断力も重要な競技です。

 

高野誠教官(当時)「危険を伴う競技で、自分の命だけでなく他人の命もかかっていますので、ルールを守るとかの部分で厳しくなってしまう」

かつてのチームメイトもエール

1年間の厳しい訓練。最終試験を乗り越え、卒業できたのは52人中、半分の25人でした。

 

野田昇吾さん「(一番支えてくれたのは)家族じゃないですかね。妻と息子だと思います。養成所の1年間苦労をかけましたが、レーサーになってもすぐに勝てるわけではないですし、『最初の3年間が大事』と言われている中で、しっかりボートレースに打ち込める環境を作ってくれているから、この初勝利もある」

 

野田さんのプロ野球選手時代のチームメイト、西武ライオンズの外崎修汰選手に話を聞きました。

 

西武ライオンズ 外崎修汰選手「ボートレーサーになった、ということ自体に驚いていたんですが、そこで初勝利を挙げた。1勝するというのは難しいことだと思うんで、すごいなという気持ちです。

「ボート」「モーター」は前日に抽選で

実は、ボートレースは試合の前日に、選手が乗るボートとモーターの抽選会が行われます。性能の良し悪しや相性は運次第です。

 

野田昇吾さん「まだ100走目。野球の100試合とは全然違うんので、まだまだ経験も積めていない状態です」

 

待望の初勝利。いいエンジンを抽選で引けたことが自信になり、「よいスタートにつながった」と言います。

 

レース実況「さあ、待ち焦がれた初勝利のチャンスが到来!」

 

野田昇吾さん「いろいろな判断能力というか……イメージして判断できているのが、多少なりとも身についたかな。正直なところ、早く福岡のレース場に行きたくてウズウズしているんです。僕自身はまだ西方面に行ける階級ではないので、早く階級を上げて、福岡・九州の皆様にレースを見ていただけるよう、頑張りたい」

ボートレーサーの「階級」とは

ボートレーサーは、約1600人が在籍しています。

A1級 勝率上位の20%(約320人、4200万円)
A2級 A1除く勝率上位の20%(約320人、2200万円)
B1級 一般戦がメインの平均的レーサー(約700人、1300万円)
B2級 新人レーサーや出走回数不足のレーサーなど(約250人、510万円)
※2022年のデータ、金額は平均年収

野田選手はB2級。階級は勝率をもとに、半年に一度(毎年1月と7月)更新されます。野田選手は「ランクを上げて福岡のレース場で走れるよう、頑張りたい」と語っています。

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