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福岡市“オフィス市場”半年ぶりに「空室率」5%割る 大規模ビルは2026年までに13棟竣工

ビルの建て替えが進んでいる福岡市の中心部で、オフィスの市場に変化が見られています。オフィスの空室率が「供給過剰」と見る目安は5%。福岡市では6か月ぶりに5%を下回りました。

2023年は7棟の大規模ビルがすでに竣工


RKB三浦良介「福岡市の再開発事業=天神ビッグバン。福ビル街区に建設中のオフィスビルもだんだんと姿を現しています」

福岡市の都心部・天神や博多駅周辺では、1フロア200坪以上の大規模ビルが今年はすでに7棟竣工。2024年12月には西鉄が手がける19階建ての複合ビル、2026年3月には天神のイムズが20階建ての複合ビルに生まれ変わるなど、2026年までに新たに13棟の大規模ビルが竣工する予定です。

ハイレベルのオフィスに入居した企業は


4月に開業した「福岡大名ガーデンシティ」。高級ホテルザ・リッツ・カールトンが入る25階建てのビルで、5~16階がオフィスフロアです。企業の新卒採用や新規顧客の獲得をサポートするマーケティング会社「あつまる」は5月、福岡本社を近くにできた福岡大名ガーデンシティの7階に移転させました。

あつまる 石井陽介社長「こちらがバーカウンター。社員同士がお茶しながら、夜はお酒を飲みながらコミュニケーションを取るスペースになっています。日本トップレベルのオフィスで働くことによって、高いクリエイティブレベルを意識してほしい」

社員「全然やっぱり違いますね。こんなに環境が変わるんだと。テンションも上がるし」「部室みたいなところから始まったので、まさか同じ会社と思えないぐらい。周りの友達や家族が『すごいね』と一緒に喜んでくれる」
 

空室率の低下には成約が進んだ事情が


福岡大名ガーデンシティの賃料は1坪あたり3万円程度で、市全体の平均賃料の2倍以上です。賃料の高さがネックとなり、開業から5か月が経った現在、オフィスフロアの入居率は5割程度にとどまっています。ただ、オフィスの仲介業者は、「高価格帯のビルはテナント誘致に時間を要しているが、オフィス需要は活発な状況が続いている」と分析しています。

三幸エステート福岡支店 森本泰史営業部長「大規模ビルの竣工が2021年から始まり、それらのビルが順調に今年に入って成約されたということが、空室率が5%を半年ぶりに下回った大きな要因かと思います」

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この記事を書いたひと

三浦良介

1999年入社、テレビ営業部、大阪支社勤務を経て2011年から情報番組のディレクターを務める。2016年から報道記者として政治・経済を中心に取材奮闘中。