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「バスから降りてもらうだけで10分…」日本最大級のバス会社 悩みは“訪日客”への対応

1日に運行しているバスは約3000台。西鉄バス(福岡市)は、日本最大級のバス会社です。市内を縦横に走る西鉄バスは、とても身近な交通手段ですが、急増している外国人訪日客は文化の違いで乗降の際に手間取ることが増えています。

クレカ「タッチ決済」の実証実験も


今後ますます増加が予想される、インバウンド観光客。西鉄バスが始めたのが、非接触型クレジットカードを使った「タッチ決済」の実証実験です。

西鉄営業部 山口佳祐さん「交通系ICカードと同じく、乗車・降車の時にタッチしてくれれば、クレジットカードの決済でバスを利用できるシステムです。タッチ一つで済んでしまうのは非常にスムーズ」

訪日外国人の利便性のためだけでなく、福岡の利用者にとってもメリットがあります。

西鉄営業部 山口佳祐さん「特に通勤時間帯は、出社時間がありますから、バスが定時通り運行していくのは我々の大事な使命と考えています」
 

入国客向けに交通系ICカードを発売


さらに、福岡空港国際線のバスカウンターでは3月から外国人向けに、西鉄の交通系ICカード「nimoca」の販売を始めました。

西鉄 福岡空港バスターミナル 村山洋一郎所長「売れ行きはすごくいいです。1日平均50枚以上、多い時は100枚以上売れています。お友達やご家族からの口コミで買いに来られています」

外国人観光客の中には日本の交通系ICカードを利用している人もいました。

韓国人観光客「交通系ICカード(JR東日本のsuica)を使っています。3年前に東京で購入して、日本を旅行する時に使っています。小銭を準備しなくていいので、とても便利です」

2023年8月には、中国の団体旅行が緩和され、福岡では今後さらに外国人観光客の増加が予想されています。

西鉄営業部 山口佳祐さん「できるだけ乗降をスムーズに、利便性を高く利用いただけるようなバスの仕組み作り、分かりやすい乗車券などをしっかり検討していく必要があると感じています」

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