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「殻を破った」車いすラグビーで才能の片鱗を見いだされた“若手ホープ”が最大の目標に向けて前進中

車いすラグビーは、ラグビーと違いボールを持っていない選手へのタックルができるほか、ボールを前方へパスすることも認められています。障害の重い選手は「ローポインター」と呼ばれます。その「ローポインター」として活躍する若手のホープは、来年行われるパリオリンピック・パラリンピックで金メダルを目指します。

車いすを激しく接触させて“タックル”

自宅から車いすで出てきたのは草場龍治さん。草場さんは、手足の筋力や感覚が徐々に低下する国指定の難病“シャルコー・マリー・トゥース病”を患い、6年前から車いす生活を送っています。

草場さん「運転するのは楽しい。家にじっとしておくのも苦手というのもある。生まれつき障害はあったんですけど、なんとか歩行していた感じで、筋力の低下と共に車いす生活になった」

草場さんの車いす生活を一変させたのは、ある競技との出会いでした。車いすラグビーチーム「福岡ダンデライオン」の練習を見学すると、選手たちが車いすで激しく接触していました。

きっかけは日本代表が“世界で戦う姿”

車いすラグビーは、バスケットボールと同じ大きさのコートを使い1チーム4人で戦います。通常のラグビーと違い、ボールを持っていない選手にもタックルができます。

草場選手「車いすラグビーの魅力というか、タックルあっての車いすラグビーなので」

草場選手が車いすラグビーに興味を持ったのは、同じチームに所属する乗松聖矢選手がきっかけでした。乗松選手も草場選手と同じ病気を抱えながら、車いすラグビーの日本代表として、長年活躍しています。

草場選手「自分にもこういうことができるんだって思わせてくれたのが乗松選手。世界で戦っている姿を見て、車いすラグビーを始めた」

「殻を破ることができた」頭角を現しメダルに貢献

草場選手は、3年前に車いすラグビーを本格的に始めると、すぐに頭角を現します。障害の程度が重いローポインターでありながら、障害の軽い人にも勝るとも劣らないスピードを武器に、コート上を縦横無尽に駆け回ります。

乗松聖矢選手「経験こそまだ浅いんですけど、それをカバーできるほどのポテンシャルを持ったスピードであったり、世界を代表するようなローポインターになれるんじゃないかなと思う」

車いすラグビーとの出会いは、草場選手の考え方にも変化をもたらしました。

草場選手「周りの目が気になったりして閉じこもってしまう自分自身もいたけど、車いすラグビーに出会って多くの人に関わるようになって、一つ殻を破ることができたかなと思う」

才能の片鱗を見いだされた草場選手は、今月、パリで行われた車いすラグビーのワールドカップで、日本代表に選出。全5試合に出場し、日本の銅メダル獲得に貢献しました。大会を終えたのも束の間、次なる目標に向かって歩み始めています。

草場選手「来年行われるパリパラリンピックに出場するのがいまの最大の目標。代表チームみんな口をそろえて金メダルを目指しているので、銅メダルを超えられるチームになってまた来年戦っていけたらいいなと思う」

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