虐待を防ぐために情報の“共有もれ”を防ぐ~児相や警察、病院を一つのシステムで連結
要保護児童対策地域協議会をご存じでしょうか。保護が必要な児童などへの適切な支援を図ることを目的とする組織で学校や児童相談所、警察、医療機関などで構成されています。この組織に集まる情報をデジタル化し、情報共有をスムーズにすることで児童虐待を防ごうと福岡県飯塚市で協定が結ばれました。
「紙」だった情報をオンラインで共有
要保護児童対策地域協議会のデジタル化推進に関する協定を結んだのは、飯塚市と福岡県、飯塚病院、それにソフトウェア会社などです。児童相談所や学校、病院、警察などこれまで各機関が紙媒体で保有していた情報をオンライン上で共有できるシステムを開発し、3年後をめどにAI=人工知能が共有したデータをもとに児童の緊急度判定や悪化予測検知まで行いたい考えです。
ほかの自治体にも導入できるか検討
昨年度、福岡県内の児童相談所が相談を受けて対応した件数は1万2332件で、過去最多となりました。福岡県は飯塚市を先行事例として他の自治体にも導入できないか検討したい考えです。
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