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「鶴の笛」 林芙美子

ききんの続いたある年、食べ物を求めて多くの鶴の仲間が村を離れてしまいました。
残された足の悪い鶴とそのお嫁さん。食べ物はなく、孤独で、寂しい時間を過ごしていました。
フラフラになりながら餌を探していたある日、美しい笛の音が聴こえてきました。その音色に癒され、幸せな時間を思い出す二羽。これまで食べ物のことばかり考えていたことが馬鹿々々しくなり、自分たちを置いて飛び立ってしまった仲間を恨む気持ちも消えていきます。それどころか、皆が幸福であることを願うようになります。そんなとき、仲間が戻ってきて…。

11月18日放送 担当:武田早絵

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