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水晶玉に映る“反対側の世界”に感動 美しい風景を凝縮する写真家のこだわり

水晶玉を使って、身近な景色を撮影する写真家がいます。肉眼でみるのとはまた違う美しさはどのように生み出されるのでしょうか。

カメラマンの「龍さん」

 

水晶玉に映り込む美しい風景。イルミネーションや紅葉など被写体は様々です。

大小の水晶玉を片手にシャッターを切るのは、福岡県在住の40代の女性。介護職に従事する傍ら、「カメラマン、龍」として活動しています。

 


水晶玉写真家 龍さん
「やっぱり感動ですね。この期間じゃないと撮れないから。感動はまたさらに。豪華なものを見せてもらった気がします」

 


クリスタルボールクラブという写真チームに参加し6年前から水晶玉を使った撮影を始めました。コンテストで入賞した事もあります。

肉眼で見るのとは違う美しさ

 

仕事が休みの日には遠方にも撮影に出かけます。撮影した写真は主にSNSに投稿しています。

水晶玉写真家 龍さん
「ため息ですね、わー!みたいな。実際写真で見たものと、自分がファインダーを覗いて見た時の感動も大きいし。景色を水晶玉の中に映すことで、それがひとつの作品みたいになる。普通に肉眼で見るのと、また反対の世界というか、ただひっくり返ってるだけなんですけど。それをまた水晶玉ごしにみるから、ぎゅっと凝縮された感じがするので」

水晶玉ならではの苦労も

水晶玉を動かして撮影する場所を決めます。どの位置がいいか、下げてみたり上げてたり。撮影では水晶玉ならではの苦労もあります。

 


水晶玉写真家 龍さん
「あちっ!あー、熱い!熱い!私、昼間嫌いなんですよ。ここ燃えたりしますよ、服に反射したりして。こう持つとここに光が、あっちっち、あっちっち、これが熱いんですよ。わかります?わからんですよね?持ってかざしてみてください。本当に指が熱いから」

本当に熱いんでしょうか?

RKB 幸憲吾カメラマン(34)
「あっつ!あっつ!」

「海と夕日が一番好き」

 

海と夕陽が一番好き、と話す龍さん。この日は夕陽を狙って熊本へ。日が沈むまでのわずか30分がシャッターチャンスです。

水晶玉写真家 龍さん
「魅せられているんでしょうね、ここまで何年も飽きずに撮っているという事は。この楽しさを、同じ思いの方がいらっしゃれば、また撮影も楽しくなります」

撮れた写真は。

 


水晶玉写真家 龍さん
「指の間からも見えたほうが良いかなと思って。太陽増し増しです」

「感動も一緒に味わって」

 

水晶玉に閉じ込めた凝縮された景色だけでなく、目の前に広がる等身大の景色。ふたつを一緒に写真に収めるのが龍さんのこだわり。

水晶玉写真家 龍さん
「水晶玉ごしに見える風景、ただ見るだけじゃなくて、きれいさだったりとか、わー!っていう感動みたいなものを味わっていただけたら嬉しい」と話しています。

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