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異例の自民支部長「空席」は麻生氏に配慮?党幹部は「痛み分け」 福岡9区

福岡県北九州市の西部を選挙区とする衆議院の福岡9区について、自民党本部は次の選挙の候補予定者となる支部長を置かず「空席」のままとする決定を下しました。不戦敗につながりかねない異例の決定。その背景に何があったのでしょうか。

“無所属でも出馬する”三原氏の決意


三原氏は無所属でも出馬する考えに変わりがないことを強調します。

北九州市議 三原朝利氏
「党本部の決定を受けてですね、今まで以上に努力を重ねて、この9区で勝ち上がって、そして武内さんとともに、北九州を前に進めていきたいなというふうに改めて決意を固くしました」

「痛み分け」の結果は


自民党幹部は、福岡9区と10区の支部長選考の結果について「痛み分け」と表現しています。麻生副総裁には配慮しつつも党員投票の結果を覆してまで三原氏を支部長に選ぶことはせず、福岡10区は県連の意向を尊重した形です。保守分裂になれば現職の緒方林太郎氏に有利になるとみられる中での今回の決定。岸田内閣の支持率が低迷し解散の時期が不透明になる中、有権者に最も声を届けることができるのは誰なのでしょうか。
 

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この記事を書いたひと

今林隆史

1976年生まれ 福岡市出身 政治・経済などのニュース取材に加え、ドキュメンタリー番組の制作にも携わる。第58次南極観測隊に同行。JNNソウル特派員として韓国の大統領選挙(2022)などを取材。気象予報士・潜水士の資格を有し、環境問題や防災、水中考古学などをライフワークとして取材する。 番組「黒い樹氷~自然からの警告~」で科学技術映像祭 内閣総理大臣賞(2009)、「甦る元寇の船~神風の正体に迫る~」同映像祭 文部科学大臣賞(2013)など受賞。